街歩きにぴったり! 一度は行きたいヨーロッパの美しい街
旅先では、あてもなくブラブラするのが好き! というお散歩派のみなさん、お待たせしました。今回は観光シーズンに入ったヨーロッパの街を紹介します。
情緒あふれる石畳の路地や、カラフルな家が連なる街並み、石塀に囲まれた要塞跡、自然に溶け込んだ不思議な街など、一度は見ておきたいヨーロッパの個性的な街角を切り取ってみました。
モンサント/ポルトガル
Ph dinozzaver/123RF
ポルトガルのモンサント(Monsanto)は、ゴロゴロ転がっていた岩をどけずに、建築材として利用しちゃったという不思議な街。標高758mの丘陵にあり、一見すると家が巨大な岩に押しつぶされているかのよう。でも、よく見ると岩が屋根や壁の代わりになっていることがわかります。
家の中もお風呂の壁が岩だったり、キッチンに岩が食い込んでいたり…。巨石信仰によるものともいわれ、神秘的な雰囲気が漂います。
フリヒリアナ/スペイン
スペインで最も美しい村に選ばれたこともあるフリヒリアナ(Frigiliana)は、地中海に面したアンダルシア地方の小さな村です。入り組んだ路地に並ぶのは真っ白な建物。これは夏になると40度を超えるアンダルシアで、陽射しを反射させるために壁を白く塗ったのが始まりだそう。
丘の斜面を利用して造られた村なので階段や坂が多いのも特徴。見上げると白い家々がアンダルシアの濃厚な青空によく映えます。
ロンダ/スペイン
アンダルシアの山岳地帯にあるロンダ(Ronda)を有名にしているのは、切り立った絶壁。ロンダの街は標高740mの丘陵の上に広がっているのです。かつては天然の要塞として知られていて、山賊の拠点だったこともあるそうです。
旧市街と新市街を結ぶヌエボ橋は、深い渓谷を利用して建設されていて、これまた映画のセットのような絵になる景観。迷路のように路地が入り組んだ旧市街は、のんびり散策を楽しむのに最適です。
アルベロベッロ/イタリア
ブーツ型のイタリア南東部、かかとの付け根部分に位置するのがアルベロベッロ(Alberobello)。トゥルッリと呼ばれる円錐形の石積み屋根の家が多く残り、この地方ならではの独特の景観は世界遺産に登録されています。
アルベロベッロではトゥルッリが家屋やレストラン、ショップなどに使われ、道沿いに並ぶトンガリ屋根の建物が異空間へと誘います。真っ白な壁に光が反射し、明るい雰囲気の街並みは歩くだけでテンション高めに。
ロコロトンド/イタリア
Ph emicristea/123RF
イタリア南東部にあるロコロトンド(Locorotondo)は、城壁に囲まれた白くて丸い街。丘の上の小さな街は、どの建物も真っ白で太陽の光りを浴びるとまぶしいほどに輝きを放つ!迷路のようなくねくねと曲がりくねった路地は散策にぴったりです。
三角屋根の家が並ぶアルベロベッロから車で10分ほどなので、観光客は2ヶ所を巡るのが定番。ロコロトンドの丘陵地帯は古くからブドウの栽培が盛んで、プーリアワインの産地としても知られています。
ブラーノ島/イタリア
ブラーノ島(Burano)は、ベネチアのなかでも人気の観光地。見どころは街の中心地に並ぶカラフルな家。運河沿いに建つ家は、青や緑、黄、ピンクなど、ビビッドな色彩に塗られているんです。これは漁から帰ってきた漁師が、霧の中でも自宅を見分けられるようにという工夫なんだとか。周辺の路地にも色とりどりの家が連なっていて、メルヘンチックな世界観に圧倒されます。
ブラーノ島はレース編みでも有名なので、おみやげに上質なレースを買って帰るのもおすすめです。
ハルシュタット/オーストリア
「世界で一番美しい湖畔の街」と評されるのが、オーストリアのハルシュタット(Hallstatt)。湖に沿って家や教会が建ち並び、風のない日は湖面に街並みが映って、絵のような光景が見られます。
深緑の春、紅葉の秋、雪化粧の冬と季節によって雰囲気が変わり、また朝靄に包まれた冬の朝、夕日がロマンティックな夕方など、時間を少しずらすだけでも表情の異なる街並みを楽しめます。
コルマール/フランス
ドイツの国境に近く歴史的にも関係が深いアルザス地方は、フランスでありながらドイツの影響を感じられるエリア。中心地のコルマール(Kolmar)は第2次世界大戦の被害が少なく、中世からルネッサンスにかけての街並みの特徴がよく残っています。
街には石畳の路地が延び、ドイツでよく見かける木組みの家が並ぶメルヘンチックな雰囲気。特に黄色やピンク、水色などパステル調の家が並ぶ運河沿いは、まるで童話の世界です。
バイブリー/イギリス
イギリスが誇る芸術家ウィリアム・モリスをして「英国で最も美しい村」と言わしめたバイブリー(Bibury)。イギリス中央部に広がるコッツウォルズの小さな村で、豊かな自然に囲まれた昔ながらの風景を見に、多くの観光客が訪れます。
田園のなかにたたずむ村には、この地方独特の石造りの家が立ち並び、きれいに手入れされたガーデンに色とりどりの花が咲き乱れる癒しの景観が広がっています。村の中心にはコルン川がゆったりと流れ、優美な空間を演出しています。
チェスキー・クルムロフ/チェコ
チェコといえばあまりにプラハが有名ですが、次によく知られているのが南部のチェスキー・クルムロフという街です。クルムロフ城の周りに赤瓦屋根の家がギュギュッと集まっていて、高台から眺めるとバランスのよさが際立っています。
街は大きく湾曲したヴルタヴァ川を中心にできていて、街歩きでも川の畔や橋を渡ることになります。さらさらという爽やかな川の流れと、石畳の街並みという組み合わせが、お散歩派のハートに響きます♪
テルチ/チェコ
テルチ(Telc)はチェコ南部の高地にたたずむ小さな街。「モラヴィアの真珠」と呼ばれる街は、3つの池に囲まれた美しい街並みで知られています。街の中心は細長いザハリアーシュ広場。広場にはパステルカラーに塗られたルネッサンス様式と初期バロック様式の建物が並び、高さも揃っているためテーマパークのよう。これは1530年の火事でテルチの街が焼失した際、市民が一丸となって復興した証なんだとか。絵画のように美しい街並みは世界遺産にも登録されています。
オーレスン/ノルウェー
ノルウェーの西海岸にあるオーレスン(Aalesund)は、カラフルな家が並ぶ港町。芸術性を追求したユーゲント・シュティール建築が、独特の雰囲気を醸し出しています。世界遺産のガイランゲルフィヨルドへの中継地点になっているため、オーレスンを起点にフィヨルド巡りということも可能です。
色とりどりの家が水面に映る幻想的な景観が広がり、街を歩くとテンションアップ! 階段でアクスラ山頂に上ると、海に囲まれた美しい街並みを一望できます。
ドブロブニク/クロアチア
クロアチアの首都ドブロブニク(Dubrovnik)は、ここ10年ほどで日本での知名度がグッと上がってきた街。特に「アドリア海の真珠」と呼ばれる旧市街は、オレンジ屋根の家が密集した美しい街並みで知られ、世界遺産にも登録されています。
城壁に囲まれた旧市街は石畳の路地が入り組み、石積みの建物や城門、教会など見どころたっぷり。城壁の上から眺める旧市街は絶景のひとことです。対岸のイタリアの影響を受け、料理がおいしいのも魅力です。
ローテンブルグ/ドイツ
ヴュルツブルクからフッセンまでを結ぶロマンティック街道で、最も人気の高い都市がローテンブルグ(Rothenburg)。ドイツのバイエルン州を代表する観光地として知られています。旧市街に広がるのは、入り組んだ石畳の路地に沿って木組みの家が立ち並ぶ「中世ヨーロッパ」のイメージそのままの街並み。古い建物を改装したホテルやレストランが多く、観光客はノスタルジックな街並みに溶け込んで、市民になったような感覚を味わえます。
サントリーニ島/ギリシア
エーゲ海に浮かぶサントリーに島は、ギリシアを代表する観光スポット。斜面に沿って並ぶ建物はまぶしいほどの白! 真っ青な海と白壁のコントラストは、ヨーロッパ随一のリゾート地の名にふさわしい美景です。眺めのよいホテルやレストランが多いので、どこからもエーゲ海を眺められるのも嬉しいポイント。夕景も美しいと評判で、エーゲ海に沈む夕日が白壁を染め上げるロマンティックな景観が、大人の旅を演出します。
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初めまして。酒と旅行がメインのブログを書いているcongiro(コンヒーロ)と申します。 普段から日本各地を旅しては、地元の方々が飲んでいる日常系の日本酒を好んで買って楽しんでいます。 特に好きなのは、その土地の日常酒を、その土地の方たちがいる酒場で飲むことですね。「誰かの日常は、私の非日常」。それを念頭に、いつも楽しく旅をしています。...
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