リオのカーニバルといえば、軽快なリズムが刻まれるなか派手な衣装を身にまとったダンサーが踊りまくるという、サンバのイメージが強いのでは?実際のところ、想像どおりの光景が繰り広げられるのですが、それだけではリオのカーニバルを完全に理解したことにはなりません。

そこで今回は、世界最大のサンバの祭典について、現地で何が行われているのかを紹介。その魅力と楽しみ方をお伝えします。

100万人が訪れる世界最大のサンバフェスティバル

100万人が訪れる世界最大のサンバフェスティバル
Photo by Marco Antônio Cavalcanti_Riotur

ブラジルきっての観光都市、リオ・デ・ジャネイロで行われるリオのカーニバルは、毎年2月から3月初旬に開催されます。カーニバルとはキリスト教の謝肉祭のことなのですが、四旬節の前の土曜日から火曜日に開催されるため、毎年、少しずつスケジュールが異なります。

2016年は2月6~9日、2017年は2月25~28日に開催予定。期間中は世界中から100万人近い観光客が訪れ、リオ・デ・ジャネイロはどこもにぎやかです。街中がお祭りムードに包まれ、いつもと違ったリオを楽しめるのもこの時期ならではですね。

1 絶対に見たいサンボドロモのパレード

リオのカーニバルのメインイベントは何といってもパレードでしょう。

1 絶対に見たいサンボドロモのパレードPhoto by Alexandre Macieira_Riotur

よく写真や映像で見かける華やかな衣装のセクシーなダンサーは、リオのカーニバルを象徴するシーン。実はあのパレードは、サンボドロモという会場で行われているサンバのコンペティションなんです。

最も盛り上がるのは3日目と4日目に行なわれるスペシャルチームのパレード。12チームがその年の最優秀賞を競い、1年をかけて磨いてきた演技を披露します。1チームの持ち時間は80分で、850mを踊りながら行進。そのうち650mが審査区間で、10項目の点数で順位が決まります。

1 絶対に見たいサンボドロモのパレード
Photo by Raphael David_Riotur

優勝賞金は1,000万レアル(約4億円)にものぼり、最下位は下部リーグとの入れ替えもある真剣勝負。地元の人たちにはお気に入りのチームがあり、みんなチームの旗を振りながらとにかく盛り上がっています。

パレードの開始は21時、終了は4時というスケジュールなのですが、時間はだいたいおしてしまうので、お祭り騒ぎは夜が明ける7時くらいまで続きます。過酷なスケジュールに思えますが、実際は鳴り響く打楽器のリズムと歌に包まれ、興奮の渦に巻き込まれたままあっという間に時間が過ぎていきます。

絶対に見たいサンボドロモのパレード
Photo by Marco Antônio Cavalcanti_Riotur

パレードにはチーム(エスコーラ)ごとにテーマがあって、演出家の指導のもときっちり構成が決まっています。ただ踊っているわけではないんですね。カーホ・アレゴリアと呼ばれる巨大な山車を中心に、アーラという同じ衣装や振付けのダンサーたちが連なって踊ります。

花形となるのは、やっぱりパシスタ

花形となるのは、やっぱりパシスタ。派手な装飾と露出度の高い衣装で踊る彼女たちは、会場の注目を一身に集めます。ほかにもカーホ・アレゴリアの上に乗るヂスタッキや、エスコーラの旗をもって踊るポルタ・バンデイラなども華やかなダンサーです。

そしてリズム担当の打楽器隊バテリア、80分間にわたって歌い続けるプシャドール、バイーア地方の衣装でくるくる回りながら踊るアーラ・ダス・バイアーナスなども合せ、総勢なんと2,000~5,000人。目の前で繰り広げられる華やかなアートに、ただただ圧倒されてしまいます。

2 ビーチサイドは昼間からクラブ状態

サンボドロモのパレードは必見ですが、それ以外にもこの時期のリオには楽しみがいっぱい。

ビーチサイドは昼間からクラブ状態

コパカバーナビーチやイパネマビーチには、DJやバンドを乗せた車が登場します。ゆっくり移動する車とともに、道路を埋め尽くす大勢の人たちが踊りまくる! あおるDJ、盛り上がる観客……というシーンがあちこちで見られます。

炎天下なので熱中症には注意。水分補給を忘れないようにしてください。

ビーチサイドは昼間からクラブ状態

また身動きがとれなくなる可能性があるので、あまり中心部にはいかないほうがよいかもしれません。

3 街中でもストリートパレードを堪能

街中の公園や通りでも、サンバイベントやパレードが開催されます。

3 街中でもストリートパレードを堪能
Photo by Raphael Dias_Riotur

ブロッコと呼ばれるサンバ団体によるパレードから、公園ステージでのバンド演奏までさまざま。子供から大人まで仮装した人々が踊る姿は、見ているだけでも楽しい。

ただし、日中とはいえかなり混雑しますので、荷物は最小限にして、貴重品は前に持つなどの注意は払いましょう。

 

3 街中でもストリートパレードを堪能
Photo by Alexandre Macieira_Riotur

カーニバルシーズンのイベントやパレード情報は、現地でもらえるフリーペーパーに掲載されています。

曜日ごとにイベントの時間と場所が書いてあるので、地図を見て場所を確認。行き方はホテルの人に聞けばすぐに教えてもらえます。

4 室内のサンバパーティ、バイレ

4 室内のサンバパーティ、バイレ
Photo by Prefeitura de Olinda

もうひとつ、リオのカーニバルに欠かせないのがバイレ。バイレとは舞踏会のことで、ホテルやクラブなどで開催されるサンバパーティのことです。夜な夜な繰り広げられるバイレは、若者たちの楽しみのひとつ。

リオ随一の高級ホテル「コパカバーナ・パレス・ホテル」などで行われるセレブ御用達のバイレから、ガフィエイラと呼ばれるカジュアルなイベントまであって、どちらもサンバのリズムにあわせ踊りまくるダンスパーティ。

場所によってかなり乱れるバイレもあるので、観光客はホテルや美術館で開催される伝統的なバイレに参加したほうが安心です。

5 一年でもっとも活気にあふれる観光地

5 一年でもっとも活気にあふれる観光地
Photo by marchello74_123RF

リオ・デ・ジャネイロはブラジルを代表する観光地。周辺の景観は世界遺産にも登録されています。そんな観光地がこの時期は人でいっぱいに。ゆっくり観光するには混雑しすぎていますが、一年でいちばんの活気を感じられるのはカーニバルシーズンならではといえます。

せっかくリオに行くなら、一度は見ておきたいのがコルコバードの丘。丘の上に立つキリスト像と、丘の上から望む海岸沿いの街並みは、リオ・デ・ジャネイロの魅力そのもの。丘に上る列車はかなり混雑しますが、キリストの姿を順光で撮影できる午前中がおすすめです。

またコパカバーナビーチやイパネマビーチも、多くの人でにぎやか。開放的な雰囲気のなかビーチバカンスを堪能できます。

世界中で開催されるカーニバルのなかでも、最も華やかといっても過言ではないリオのカーニバル。ウキウキしたお祭りムードの街も含めて、この時期ならではのリオ・デ・ジャネイロを満喫してください。

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Cover Photo by Patricia Santos_Riotur

※リオ・デ・ジャネイロには治安があまりよくないエリアもあります。出かける前には外務省の渡航情報などで最新の現地情報をチェックしてください。