投稿者 : 悠紀 古川、投稿日 2018 年 3月5日

ベトナム麺といえばフォー! しかし、麺はそれだけではない!

東南アジアに位置するベトナム。近年は日本人観光客にも注目され、首都のハノイや中部リゾート都市ダナン、プチパリに浸れる南部ホーチミンなどが人気を集めています。旅行者それぞれ旅のテーマを持っているものですが、その国の名物料理は誰もが押さえておきたいと考えるものです。

ベトナムの名物料理と聞いて、誰もが真っ先に想像するものといえば、「フォー」や「生春巻き」などではないでしょうか。特にフォーは米粉を原料としたベトナム麺の代表格です。

しかし、ベトナムの麺はフォーだけではありません。実に多彩な種類を持ち、そのどれもが興味深い味や見た目を持っています。そこで、今回はベトナムにおける麺の種類と、旅行中是非食べていってほしい麺料理、及びホーチミン市内の一押し店をご紹介します。

ベトナムの麺は種類多いが、やはり定番は「米粉麺」

米粉麺

ベトナム麺を象徴するフォーは米粉を原料とした平麺。ベトナムでは古くから稲作が盛んだったため、米粉麺が現在もベトナム麺の主流となっています。しかし、日本でもうどんやそばがあるように、ベトナムでも米粉以外の原料を使った麺をいくつもあるんです。

卵麺……ベトナムと中国は陸続きでつながっていため、古くからあらゆる中国文化がベトナムに流入してきています。卵麺もその一つ。チョロン(ホーチミンにある中華街)にあるレストランや食堂で食べられる麺料理といえば、卵麺が普通となります。

タピオカ麺……ベトナム人の女性に人気タピオカ原料麺は、米粉や小麦粉麺よりもコシと弾力があり、のど越しがいいのが特徴。専門の食堂やフードコートなどで食べることができます。

春雨……日本人にも比較的親しみのある春雨は、ベトナムでも普通に食べられています。春雨だけを扱う食堂はなく、スープが同じのため、フォーの食堂で扱っています。

米粉麺……ベトナム料理の特徴ともいえる麺。フォー、ブン、ブンボーフエなど、レパートリーも豊富です。

絶対食べてほしいベトナム麺はこれ

ブン

多くの旅行者は「フォーは外せないよね」と考えているかと思います。もちろんフォーはベトナムを代表する名物ですが、実はベトナム人にとっての国民食は、フォーではなく「ブン」なのです。

フォーとブンの違い

フォーもブンも米粉を原料にした麺という点は同じです。フォーは切り麺なので、すべて平麺なのが特徴。一方ブンは押し出し麺なので、縮れ麺や太麺、細麺など、料理によって姿形が変わるのが特徴です。生春巻きの具として、お店がアレンジして焼きそば風に炒めたり、かた焼きそば風に揚げたりと、創作料理を作る際に使われる麺も、やはりフォーではなくブンとなります。

フォーとブンの違いを踏まえた上で、旅行中食べ欲しい一押し麺5種を紹介します。

1.フォー(phở)

フォー(phở)

国民食とは言えませんが、フォーもベトナム人にとってはとても馴染みのある料理。北部発祥の麺料理で、牛骨、豚骨の2種が出汁の基本。日本のラーメンと比べるとあっさりとした薄味で、パクチーなど香草が添えられていることから、日本人女性の間ではヘルシー料理としても支持されています。

2.ミエン(Miến)

ミエン(Miến)

先に紹介した春雨料理です。弾力のある細麺が特徴で、スープはフォーと同じものを使用しますので牛と鶏が普通。屋台では扱っていないこともありますが、食堂ではまず間違いなくあるので、仮にメニューに載っていなくとも、頼めば必ずあります。

3.ブンボーフエ(Bún bò Huế)

ブンボーフエ(Bún bò Huế)

ブンから作られる麺は本当に多彩です。ブンをベースにした麺料理は、名称に必ずブンという名前が含まれているので、そちらを見つけてください。ブンボーフエは牛肉が入っているブンを使った、世界遺産で有名な中部古都フエの郷土料理。「麺の中ではブンボーフエが一番好き!」というベトナム人も多いため、ハノイからダナン、ホーチミンと、全国どこでも食べることができます。

4.ブンチャーヨー(Bún Chả Giò)

ブンチャーヨー(Bún Chả Giò)

底に溜まった少量のヌクマムベースの汁を、麺と混ぜ合わせてから食べる下町料理です。チャーヨーとは具にのっている揚げ春巻きを指します。

5.バンカン(Bánh Canh)

バンカン(Bánh Canh)

タピオカ粉が原料の麺料理。タピオカ粉に米粉や小麦粉を合わせて、コシを調整する店もあります。寺では精進料理として僧侶も食べます。

ホーチミンでベトナム料理を堪能!人気店はここ!

ホーチミンのベトナム料理人気店

旅行中にレストランを探すとき、行き当たりばったりで見つけたお店に入るのもいいですが、ベトナムの麺料理店は、そのほとんどが個人でやっている小さなお店。店によって味は大きく違いますし、「あまり…」と残念な思いをすることも。ここで紹介するレストラン、食堂は現地人や在住外国人に人気の、いわゆる“はずれなし”のお店。旅の満足度を上げてくれる一押し店を集めてみました。

ホーチミン旅行者の王道レストラン「ニャーハンゴン」

ニャーハンゴン

収容人数600人以上、数百種の料理を提供するベトナム料理レストランとしては最大規模。ガイドブックに載っているような定番の名物はほとんど扱っています。仕切りのないオープンなテーブル席はベトナム情緒たっぷり。観光の初日に行きたいところです。

店名:ニャーハンゴン(Nha Hang Ngon)
住所:160 Pasteur St.Dist.1.Ho Chi Minh
営業時間:7:00~22:00
取り扱い麺:フォー、ブンボーフエ、ミエンガー、バンカン

バックパッカー街にあるフォーの名店「フォークイン」

フォークイン

バックパッカー街の目抜き通りである、ファングーラオ通りに建つ老舗のフォー専門店。牛肉を具にしたフォーボー、鶏肉が具のフォーガーなど定番が旅行者に人気。麺を春雨にしたミエンガ―も好評です。

店名:フォークイン(Pho Quynh)
住所:323 Pham Ngu Lao St. Dist.1. Ho Chi Minh
営業時間:24時間
取り扱い麺:フォー、ミエンガ―

おいしいブンチャーヨーが評判高し!「ボン」

ボン

ホーチミンの中心から北上した3区にある、ベトナム料理レストラン「ボン」。若者やビジネスパーソンに人気があります。外国人はほとんどいないので、旅行者にとっては穴場的レストランとして押さえておきたいところ。人気のブンチャーヨーは麺もさることながら、具に添えられている揚げ春巻きもおいしいと評判です。

店名:ボン(Bong)
住所:58/5 Pham ngoc thach St. Ward 6. Dist.3. Ho Chi Minh
営業時間:10:00~22:00
取り扱い麺:ブンチャーヨー

今回紹介したように、ベトナムには種類多くの麺料理があります。グルメ旅をキーワードにベトナム旅行を考えている方は、少なくともここで紹介した麺料理はマストで押さえてほしいところ。どの麺料理も日本人の舌に合いますので、是非滞在中一つでも多くのベトナムグルメをご堪能ください。

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