今、人気急上昇中のベトナム中部の都市ダナン。その中心部から世界遺産の町ホイアン方面へと車で15分ほど走ったところにあるのが五行山。山全体が大理石でできていることから別名「マーブル・マウンテン」とも呼ばれています。

ここはベトナムのパワースポットとして昔から崇められてきた山で、神秘的な雰囲気を漂わせる洞窟寺院が数多くあり、今でも全国から多くの参拝者が訪れます。急勾配の階段を登らないと辿り着けない聖地ですが、がんばった人には、南シナ海を見渡す絶景のご褒美付き。そんなダナンの隠れ人気スポット「五行山」を紹介します。

まずは五行山の由来

五行山

そもそも五行山とは、ダナンの北に位置する古都フエに存在した、ベトナム最後の王朝であるグエン王朝の第2代皇帝ミンマン帝が、陰陽五行説を元に名付けた由緒正しき聖地です。ホアソン(火)・トゥイーソン(水)・モックソン(木)・キンソン(金)・トーソン(土)という5つの山で構成され、中でも一番大きなトゥイーソンが参拝や観光の中心。山中に点在する洞窟寺院は必見です。

1:巡礼スタート

五行山に入山

麓のチケット売り場で入場券(1万5000ドン、約80円)を購入して入山すると、いきなり長い石段です。それは無理!という人には有料(片道1万5000ドン、約80円)ですが、エレベーターもあります。でもご利益を得る為には苦労も大切。またエレベーターは最初のスポットである「リンウン寺」までしか行きませんので、それほど利用価値はないかも。

日差しが強いベトナムではまめに水分補給を取ること。階段は滑りやすいので、スニーカーなどの歩きやすい靴で行くことを忘れずに。

2:最初のスポット「リンウン寺」

リンウン寺

階段を上って5分ほどで見えてくる門をくぐると、最初のポイント「リンウン寺」があります。地元の人々の参拝場所となっているので邪魔にならないように見学しましょう。本殿内の祭壇がカラフルで見ているだけで元気になるかも。

3:岩山にあいた丸い穴「ヴァントン洞窟」

ヴァントン洞窟

リンウン寺をあとに、道沿いの階段をさらに上がり岩のトンネルをくぐると、ドリンクを売っている露店と休憩所があります。その向かいにそびえる岩山の中腹あたりに、ぽっかりと口を開けたようなヴァントン洞窟がみえてきます。

ヴァントン洞窟の仏像

中にはロウソクで灯された仏像が一体安置されています。仏像の奥には、戦争時にアメリカ軍の空爆で天井が崩れ落ちた空間があります。さらに奥へと進むと、山頂付近に抜ける狭い穴があります。ほぼ垂直に上るので怪我をしないよう無理をせずに。

4:福神さまがお出迎え「タムタイ寺」

タムタイ寺

トゥイーソンのちょうど中心あたりに位置するのが、中国寺院のタムタイ寺です。この寺院には、阿弥陀如来像、観音菩薩像などが祀られています。ちなみに五行山にあるお寺は、観音菩薩像を祀る寺が多いのですが、カップルで訪れると観音様が嫉妬して、別れるというウワサもちらほら耳にします。

5:五行山のメインポイント、「ホアギエム洞窟」と「フィエンコ洞窟」

ホアギエム洞窟

タムタイ寺のすぐ近くにある「玄空関」と書かれた古い門をくぐると、「ホアギエム洞窟」が見えてききます。洞窟の奥には古い祭壇があり、磨崖仏の観音像が祀られています。ここは、もともとミーソン遺跡を作り上げたチャム族の寺であり、「チャンパの遺物の祭壇」も残っています。シヴァ神を主神としていたチャム族の祭壇には、ヒンドゥーの神様のレリーフが彫られています。

ホアギエム洞窟の奥にある大ホールが「フィエンコ洞窟」。五行山観光のハイライトなので、たくさんの観光客で賑わっています。晴れた日の正午前後に訪れると洞窟内に祀られた仏像に真上から光が射し、神秘的な光景が広がります。この光もベトナム戦争時の空爆であいた穴から射し込んでいます。

6:ご褒美は南シナ海の青い海!

五行山からの南シナ海の眺め

最後の力を振り絞って五行山で一番高いところを目指します。頂上までもう少しのところの階段がけっこうしんどいです。でも上った先に広がる紺碧の南シナ海景を見れば、今までの疲れも吹き飛びますよ。

おまけ、大理石のお土産も人気

大理石のお土産

五行山の麓には簡素な店から大型店まで、大理石の彫刻屋が軒を連ねています。値段は50円から一億円までさまざま。縁起の良さそうなお土産にもいい小物もありますよ。

ダナンでビーチリゾートを楽しみ、ホイアンでランタンに灯る夜を満喫。そして五行山に登って運気を上げる。楽しいこと尽くしのベトナム中部に訪れてみませんか?

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取材協力:ベトナム航空