投稿者 : 佐智子 美濃羽、投稿日 2019 年 9月12日

タイで一番話題のマーケット、チャンチューイ・クリエイティブパークに行こう!

バンコク旅行の楽しみのひとつが、活気あふれる現地のマーケット巡り!という人も多いのでは?

土曜と日曜に開かれるバンコク最大の公設市場「チャトチャック・ウィークエンド・マーケット(Jatujak Weekend Market)」や、ニューハーフショーからレストラン、ブティック、雑貨店まで約1500店舗が入るチャオプラヤー川沿いのナイトマーケット「アジアティーク・ザ・リバーフロント(Asiatique The Riverfront)」など、バンコクには大小さまざまなマーケットがあります。なかでもSNSの撮影スポットとして大人気なのが、2017年6月にオープンした「チャンチューイ・クリエイティブパーク(Chang Chui CreativePark)」。今回は地元でも話題のマーケットに行ってみました。

タイの有名アーティストがプロデュースしたアートなマーケット

私が「チャンチューイ・クリエイティブパーク」の存在を知ったのは、2017年10月に東京の国際フォーラムで行われた「イノベーティブ・シティー・フォーラム2017」でのこと。タイの人気ファッションブランド「FLY NOW」のデザイナー、ソムチャイ・ソンワタナーさんと、日本のアーティスト集団Chim↑Pomによるシンポジウム「ひと/Community」のなかで、初めてその名を聞きました。

ソムチャイさんによる「バンコク郊外にアーティストたちが協力して空間を作った」という話と、飛行機がドーンと置かれた会場の写真を見せられ「見に行きたい!」と思ったのがきっかけです。オープン翌年にはアメリカのニュース雑誌『TIME』が選ぶ「WORLD’S GREATEST PLACES 2018」にも選ばれており、注目度の高さがうかがえます。

念願の「チャンチューイ・クリエイティブパーク」へ!

「チャンチューイ・クリエイティブパーク」はバンコク中心部のスクンビットから20kmほど離れたチャオプラヤー川の西岸にあり、MRT(地下鉄)やBTS(高架鉄道)などの公共交通機関では行けません。私は友人と一緒に配車アプリGrabを利用して行きました(タクシーの場合はBTSのBang Wa駅から20~30分、150バーツほど)。遠い場所にもかかわらず、多くの人が続々とタクシーで乗りつけていました。

なぜ市街地から離れた場所にこうしたスペースがつくられたのかというと、タイで30年以上フッション業界の一線で活躍している「FLY NOW」のソムチャイさんが、お金のない若いアーティストに活躍の場所を提供したいという想いから。

もとはソムチャイさんが自身の会社のオフィスを建てようとしていた土地でしたが、アートやファッション、飲食、ワークショップなど、さまざまな人を結びつけるクリエイティブな場所を目指してつくったそうです。

このマーケットのランドマークとなっているのが「チャンチューイ・クリエイティブパーク」に置かれている飛行機。施設の中央に設置されており、入口を入るとすぐに見つけることができます。機体に使われているのは、ロッキード社のL-1011トライスター。アメリカのロッキード社が1968年から生産し、現在は生産を終了しているワイドボディのジェット旅客機で、全長は約50m。

「チャンチューイ・クリエイティブパーク」の機体は、非常口に滑り台が設置されるなど、機体がエンタメ化しちゃってます。

飛行機の内部は高級レストラン「ナオ・バンコク(Na-Oh Bangkok)」になっていて、入れるのはレストランの利用者だけ。メニューはコースのみで、1人2800バーツ(8品)か1800バーツ(5品)。6300~9800円ですから、なかなかのお値段です。

取材時はレストランには入らなかったのですが、コックピットの窓から内部のシャンデリアが見え、異空間が広がっていることが想像できました。お金とお腹に余裕があるときに再訪したいと思います。

Na-Oh Bangkok
住所:ChangChui Creative Park内
電話: 02-007-7070
時間:18:00~23:00
休日:水曜
http://www.na-ohbangkok.com/

有名アーティストの作品も見られる!まるで美術館のような場所

施設内では、たくさんのアート作品を見ることができます。とてもうれしかったのが、タイ人の人気グラフィックアーティスト、ALEX FACEの作品があったということ。
作品の前には、飲食の屋台が並んでいてせっかくの絵が半分隠れていましたが…、屋台が並ぶ景色や風情をひっくるめて楽しむのがグラフィックアートの良さ。屋台を出している人たちが、このグラフィックアートを特別扱いしていないのが、なんだかほのぼのしていて、タイらしいなと思いました。

敷地内にはタイ人アーティストが手掛けたさまざまなオブジェが点在しており、歩いているだけで楽しめます。作品にはタイ語と英語の解説もあるので、気になる作品について背景を知ることができます。

ライブやイベント、結婚式などにスペース貸しをしているギャラリーもあり、イベントがなければ無料で入ることが可能。

アンティークの家具や動物の剥製が集められた幻想的な空間や、現代アートが展示されている美術館のようなスペースなど、それぞれ雰囲気が違い一つひとつ見応えがあります。

もちろんショッピングも楽しめます。古着店やレコードショップ、アート系の雑貨店などが入っていて、品揃えも個性的。観光みやげになるようなベタなアイテムはありませんが、ちょっと変わったアートっぽいものが好きという人は、お気に入りが見つかるかもしれませんよ。

敷地内はとても広く、ギャラリーや作品をすみずみまで見てまわろうと思うと2時間ほどかかります。ぜひ時間に余裕をもってお出かけください。

ChangChui Creative Park
住所:460/8, Sirindhorn Road, Bang Phlat, Bangkok
電話:091-817-2888
時間:11:00~23:00(グリーンゾーン11:00~21:00、ナイトゾーン16:00~23:00)※店舗により異なる
休日:水曜
URL:https://www.changchuibangkok.com/

アートな気分を盛り上げる、スペシャルステイ!

「チャンチューイ・クリエイティブパーク」に行くなら、宿泊先もこだわりたい。できれば近くに泊まりたい!という視点で選んだ今回のホテルが、王宮の対岸に位置する「シアターレジデンス/Theatre Residence 」です。ホテル名はタイの有名な女優、パトラワディー・メジュドーンさんが1992年に建てた「パトラワディー劇場」に由来。劇場の跡地に2017年に建築されました。

館内には舞台衣装や劇の演目、写真など、当時の面影を残す資料が展示されています。ホテルの中庭やロビー、廊下やエレベーターの踊り場など、いろいろな場所に飾られているので、ぜひホテル内を散策してみてください。

室内は意外にもシンプル。レジデンスというだけあり、冷蔵庫やキッチン、食器などが備わっているので、テイクアウトしたものを部屋で食べたいときに便利です。

ホテルの廊下からは、チャオプラヤー川の対岸を見渡せます。川の対岸へは渡し船(片道3バーツ )で行くことができるので、午前中は王宮周辺を観光し、夜は「チャンチューイ・クリエイティブパーク」へ行くというのもおすすめ。

現代アートが飾られた「チャンチューイ・クリエイティブパーク」とは対極にあるような由緒ある仏教寺院を巡って、その違いを感じるのも面白いものです。ぜひ、バンコクの新旧アートの旅を楽しんでください。

Theatre Residence
住所:69/8, Soi Wat Rakhang, Arun Amrin Road Bangkok
電話:02 -848-9488

※1バーツ=約3.5円(2019年7月)
※※料金は取材時の価格です

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