投稿者 : 詩文 江藤、投稿日 2019 年 5月27日

タイ・プーケットで見つけた! 世界のスターシェフも注目するマイクロブルワリーのクラフトビール

日本をはじめ、世界的に大流行しているマイクロブルワリー(小規模なビール醸造所)のクラフトビール(職人が手がける手作りビール)。その波は、いまやタイにも到達しています。これまでタイのビールといえば、大規模なビール会社が販売する「SINGHA(シンハー)」と「Chang(チャン)」、およびそのバリエーションや低価格路線といった派生系など、大手の独占市場でした。
ところが、バンコクにグルメガイドのミシュランが上陸したり、アジアでナンバーワンと評価されるレストランがオープンしたりと、タイはいまバンコクを中心にグルメブームが真っ盛り。クラフトビール専門パブなども登場しています。

フルムーン ブルーワークス

そんななか、地方から発信しているにも関わらず国際的なビールのコンクールで入賞したり、世界トップクラスの有名シェフから高く評価されたりしているマイクロブルワリーが、プーケット発の「FULL MOON BREWWORKS(フルムーン ブルーワークス)」。プーケットの本店は、できたての生ビールを味わえるブルーパブ(ビール醸造所に併設した飲食店)と聞き、プーケット最大の繁華街パトンビーチにある「ジャンクセイロン ショッピングセンター」を訪れました。

ワールドビアアワード金賞のペールエールはマストハブ

「フルムーン ブルーワークス」といえば、「CHALAWAN PALE ALE(チャラワン ペールエール)」が看板商品。英国ロンドンで開催されるワールドビアアワードのペールエール部門で、無名のブルワリーが金賞を受賞したことで一気に話題になりました。「チャラワン」とはタイの伝説に登場するクロコダイルで、ボトルは緑のクロコダイルのラベルが目印です。麦芽のコクと苦味もありながら、ライチやレモンのような甘酸っぱさと、花のような甘い香りも合わせ持っています。

フルムーン ブルーワークス

ほかにレストランやショップで比較的見つけやすいのが、グレープフルーツの皮やハーブのような苦味がしっかりとする「CHATRI(チャトリ)IPA」(ムエタイをするコアラのラベル)と、べルギースタイルのフルーティな小麦のビール「BUSSABA(ブサバ)EX-WEISSE」(花を持つ女性のラベル)。
これらの代表的なビールを、ここではフレッシュな樽出しで味わえるうえ、ここでしか提供していない季節のビールや、他のメーカーとのコラボレーションなど期間・生産量限定の生ビールもあり、選ぶのが悩ましい。

ビール

迷っていたら、この日提供していた生ビール5種類を少量ずつ注いだサンプルセットをくれました。しかもお酒が弱い人なら、これだけで酔ってしまいそうな量……。それが無料って。オーナーをはじめスタッフは日本が大好きだから、まずは日本人に知ってもらって、ファンになってくれたらそれでいいそうです。あぁ、なんてタイなんだろう……。

ビールが進む料理には、日本をイメージしたメニューも!?

こぢんまりとしたビール醸造所は、外から自由に覗いて写真を撮ることもできます(衛生上の問題で作業中は不可)。またテーブルを予約するときに希望を伝えておけば、製造工程などを説明してくれるガイドつきの見学ツアー(これも無料!)にも参加できます。

ブルーパブで提供しているのは、プーケットで生まれ育った地元のシェフがビールに合わせて考案したインターナショナル料理。タイ料理もありますが、もっとも力を入れているのは肉やシーフードのグリル料理。というわけで、「チャラワン ペールエール」にもっとも合うというオージービーフのリブアイステーキを注文しました。

インターナショナル料理とビール

このメニューは欧米人や韓国人(日本人はまだ少ない)など、外国人に一番人気。ローカルなタイ人にもっとも人気があるのは、なんとラーメンバーガーだそう。これは、日本に行くためにいま貯金をしているというシェフが、まだ見ぬ日本へのオマージュを込めてソーシャルメディアを参考に開発したもの。タイでは日本への旅行が大ブームで、プーケットから日本へ旅行する人も増えているそう。ラーメンはタイの人に大好評で、ラーメンバーガーもポピュラーとか。

ラーメンバーガーとビール

でもラーメンバーガーってそもそもアメリカ生まれじゃなかったっけ。少なくとも日本料理ではないですよね。実は私は、ラーメンバーガーを食べるのはこれが初めて。そう伝えるとシェフは衝撃を受けていました。あぁ、タイだなぁ……。

FULL MOON BREWWORKS
住所:Jungceylon Shopping Center,Patong,Phuket
電話:+66 (0)76 366 753
URL(英語):http://www.fullmoonbrewwork.com

バンコクで「フルムーン ブルーワークス」が飲めるのは?

「フルムーン ブルーワークス」のブルーパブは、このように親しみやすいパブなのですが、プーケットまで足を伸ばす時間がない人もいるかと思います。
そんな人におすすめなのが、バンコクの涅槃(ねはん)像で有名な「ワット ポー」の近くにあるおしゃれタイ料理レストラン「Err Urban Rustic Thai(ウー アーバン ラスティック タイ)」。

ウー アーバン ラスティック タイ

チャオプラヤー川にほど近い倉庫街のごちゃごちゃした路地裏にありながら、実はここは、知る人ぞ知る世界の有名店。
ミシュラン1ツ星に輝き、国際的なレストランランキング「アジアのベストレストラン50」2018年度37位、「アジアの最優秀女性シェフ賞」など、数多くの受賞歴を持つ伝統的タイ料理店「BO.LAN(ボラン)」が、「若い人や旅行者にも、時間とお金をかけずに気軽に本物のタイ料理を味わってほしい」とオープンしました。開店に当たって、タイ国内のさまざまな地方から作り手の顔が見えるプロダクツを集めたそうで、「フルムーン ブルーワークス」のビールも、その中に選ばれたというわけです。

ERR URBAN RUSTIC THAI
住所:394/35 Maharaj Rd., Tatien, Phra Borom Maha Ratchawang Phranakorn, Bangkok
電話:+66(0)2 622 2292
URL(英語):https://www.errbkk.com

熱気溢れる“インスタ市場”で「デカ盛りグルメ」を味わう

おしゃれダイニングより屋台が好きな人へのおすすめは「ラチャダー鉄道市場」です。通称“インスタ市場”とも呼ばれるナイトマーケットは、すき間なくぎちぎちに建ち並んだカラフルなテントが、内側から照らすオレンジ色の光によって描き出す幻想的な光景で、旅行者にもバンコクっ子にも大人気。

カラフルなテント

いまここでは、インスタ映えする「デカ盛りグルメ」がトレンドで、タワーのように積み上がったスペアリブや、大きな洗面器サイズのトムヤムクンラーメンなど、独創的でおもしろいB級グルメが次々に登場しています。

そんな屋台街にも、クラフトビール専門店があるのがいまのバンコク。大手メーカーのビールと比較すると高額にもかかわらず、品質のよさがきちんと評価されています。売れ筋のクラフトビールとして、日本の商品もいくつも並んでいました。

クラフトビール

プラスチック製の椅子に座り、相席になった見知らぬ人と肩を寄せ合いながら、夜もなお立ち込める熱気の中、ジャンクなラーメンをすする。これもまたバンコクの楽しみ方のひとつです。

シーフード料理

プーケットの愛すべき面々が丁寧に醸している「フルムーン ブルーワークス」のクラフトビールたち。見かけたら、ぜひ味わってみてください。目印は、一度見たら忘れないユニークなラベルのデザインです!

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