投稿者 : 三田村 蕗子、投稿日 2016 年 7月9日

チャオプラヤー・エクスプレス・ボートの使いこなして観光名所を回る

バンコクの移動手段といえばBTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)が有名ですが、チャオプラヤー川のボートも見逃せません。電車では行きにくい観光名所も、このボートを使えば気軽に簡単にアクセスできるのです。コツさえ知れば、もう怖くない。チャオプラヤー川エクスプレスボートのシステムやボートでアクセス可能な人気観光スポットを紹介します。

もうこれで迷わない!チャオプラヤー川エクスプレスボートのシステムを知ろう

チャオプラヤー川エクスプレスボートの船着場はたくさんありますが、旅行客にとってもっとも行きやすく使いやすいのは、BTSサパーンタクシン駅(Saphan Taksin Station)そばの「サトーン船着き場」。駅のすぐ前が船着場になっているので、アクセスは簡単。ここからボートに乗れば、バンコクを代表するワット(寺院)も楽々と訪問できます。

もうこれで迷わない!チャオプラヤー川エクスプレスボートのシステムを知ろう

まず、サパーンタクシン駅(Saphan Taksin Station)で電車をおりたら2番出口を出ましょう。同じように、ボートに乗って観光に出向く観光客がたくさんいるので、駅から「サトーン船着場(Tha Sathorn)」までは迷うことなくたどりつけます。

船着場では多くの係員が観光客を案内していますが、ここで注意したいのは、ボートにはチャオプラヤーエクスプレスとツーリストボートの2種類があるということ。

1. チャオプラヤーエクスプレスボート

時間帯によって行き先が違いますが、主だった観光名所に近い船着場にはどれも泊まります。料金は一回一律14バーツ(約50円)。料金はボート内で払います。イエローエクスラインとグリーンエクスラインは夕方からしか運転していないので、日中に利用する方は、船のお尻につけられているオレンジの旗が目印のオレンジエクスプレスラインに乗船しましょう。
1) オレンジエクスプレスライン(ノンタブリー行き)06:05〜19:05の時間帯で運航
2) イエローエクスライン(ノンタブリー行き)16:00〜20:00の時間帯で運航
3) グリーンエクスプレスライン(パーククレット行き)16:05〜18:05の時間帯で運航

もうこれで迷わない!チャオプラヤー川エクスプレスボートのシステムを知ろう

2. チャオプラヤーツーリストボート(プラ・アーティット行き)09:00〜21:00の時間帯で運航

一回一律40バーツ(約130円)

ツーリストボートは英語のアナウンスがありますが、外国人観光客向けの船なのでローカル度はいま一つ。タイの素朴な風情に触れながらボートでの旅を楽しむのなら、エクスプレスボートが絶対にオススメです。係員は観光客と見ると、無条件にツーリストボートを案内する傾向にあるので、もし、係員に声をかけられたら「エクスプレスボート」と言ってください。乗り場を示してくれます。

また、係員から1日券(One Day River Pass=150バーツ)の購入を勧められることも多いのですが、利用回数を考えると決してお買い得ではありません。乗るたびに14バーツ(約50円)を支払う形でじゅうぶんです。ボートに乗船すると、係員が料金を徴収にやってきます。高額紙幣を出すとお釣りがないことも多く、いやがられるので、小銭を用意しておくといいでしょう。料金を渡すと、小さな紙のチケットを渡されます。下船までは必ず取っておいてください。

バンコクのお寺といえばここ!?ワットポーに足を運ぼう

バンコクのお寺といえばここ!?ワットポーに足を運ぼう

「サトーン船着場」から乗船すると15分ほどでワットポーにほど近い「ター・ティアン船着場(Tha Tien)」に到着します。ワットポーといえば、バンコクの数あるワット(お寺)の中でもっとも歴史が古く、タイ・マッサージの総本山として知られるお寺。境内で手頃にタイマッサージを受けられることでも有名です。交通機関ではなかなか行きにくく、タクシーで行こうとするとぼられる可能性も高いのですが、ボートで行けば問題なく到着できます。

「ター・ティアン船着場」に近づくと、係員が「ワットポー」と大声で知らせ、また、多くの観光客がどっと降りるので、すぐにわかるはずです。船着場には「Tha Tien」の文字も出ています。船着場で下船すると、目の前に見えてくるのは、土産物や干物市場が連なる一画。ここを抜けると、その先はもうワットポーです。

バンコクのお寺といえばここ!?ワットポーに足を運ぼう

約8万平方メートルの敷地に本堂や礼拝堂、マッサージスペースが広がっていますが、一番の見所は大寝釈迦仏。全長49メートル、高さ12メートルを誇る荘厳かつエレガントなお釈迦様の寝姿をぜひ目に焼き付けてください。

バンコクのお寺といえばここ!?ワットポーに足を運ぼう

大寝釈迦仏のほか、現チャクリー王朝のラマ1世から4世までの王様を象徴する4基の大きな仏塔も見逃せません。王様ごとに異なる繊細かつ微妙な色調と優美なフォルムは圧巻です。

ワット・ポー内には、タイマッサージの総本山のマッサージ学校が開設され、マッサージのサービスが提供されています。疲れた体をほぐすにはぴったりの場所。料金も市中と比べるとリーズナブル。タイマッサージの頂点に立つ技術を体験してみては?

ワット・ポー
最寄りの船着場:ター・ティアン(Tha Tien)
利用時間:08:00~18:00
拝観料:100バーツ(約310円)

ワット・ポー・マッサージ・サービスセンター
利用時間:08:00~18:00
料金:フットマッサージ45分360バーツ、ハーブマッサージ1時間480バーツ、ボディーマッサージ30分220バーツ、1時間360バーツ

暁の寺、ワット・アルンに渡し船でGO!

暁の寺、ワット・アルンに渡し船でGO!

ワットポーを訪れたら、ぜひ三島由紀夫の小説「暁の寺」の舞台となったお寺、ワット・アルンにも足を伸ばしてみましょう。「ター・ティアン船着場」から渡し船に乗ると、あっという間に対岸の「ワット・アルン船着場(Wat Arun)」に到着します。料金はわずか3バーツ(約10円)。乗らない手はありません。

暁の寺、ワット・アルンに渡し船でGO!

「暁の寺」という異名は、ワット・アルンがあるトンブリ地区で最も早く朝日が射すことに由来しています。数あるお寺の中でも美しさでは筆頭にあげられるワット・アルン。川沿いにたたずむ荘厳な姿は神秘的でさえあります。ぜひじっくりと鑑賞してください。夜景に映えることでも定評があります。夜、エクスプレスボートから眺めるのも楽しいですよ。

最寄りの船着場:ター・ワット・アルン(Tha Wat Arun)
利用時間:07:30~17:30
拝観料:50B(約160円)

エメラルド寺院ことワット・プラケオに行くには!?

エメラルド寺院ことワット・プラケオに行くには!?

王室の守護寺でもあるワット・プラケオもバンコク観光では絶対にはずせない定番観光スポットの一つ。タイで最高の地位と格式を誇る由緒正しいこのお寺は、「ター・チャーン船着場(Tha Chan)」から徒歩5分弱。小さな市場を抜けるとすぐに大きな通りが見えてきます。この通りを渡れば、ワット・プラケオはすぐそこです。

エメラルド寺院ことワット・プラケオに行くには!?

ワット・ポーから歩いて行ける距離(約10分)にあるので、ワットポーを見学してからワット・プラケオに歩いて行く、あるいは先にワット・プラケオを拝観してからワット・ポーまで歩いて行くという方法もいいでしょう。

エメラルド寺院の通称で知られるワット・プラケオは、豪華さ、きらびやかさでは向かうところ敵なし。ラマ1世が現在の王朝であるチャクリー王朝を開いたときに護国寺として建立され、仏塔には仏舎利(仏陀の遺骨)が収められています。タイの人々にとっても一度は訪れたい名所なのです。

エメラルド寺院ことワット・プラケオに行くには!?

「エメラルド仏」が鎮座している本堂、黄金色に輝く仏塔、「ラーマーヤナー」を描いた「回廊の絵」、王宮など見どころはつきません。できれば最低でも2時間ほどはワット・プラケオの見学に費やしたいところです。バンコク観光の真髄をぜひあますところなく楽しんでください。

最寄りの船着場:ター・チャーン(Tha Chang)
利用時間:08:00~16:30(チケット販売は15:30まで)
拝観料:500バーツ(約1600円)

チャイナタウンの喧騒に触れに行く

チャイナタウンの喧騒に触れに行く

バスでないと行きづらいヤワラー(チャイナタウン)もボートで行けば簡単にたどりつけます。最寄りの船着場は「ター・ラーチャウォン」。船着場からは、ひたすらラーチャウォン通りを真っ直ぐに進みます。段々、通りに店が増え、活気が増してきたと思ったらもうそこはチャイナタウン。徒歩10分もかかりません。

チャイナタウンの喧騒に触れに行く

バンコクのチャイナタウン周辺は、中華のレストランや食堂、屋台はもちろん、アクセサリーや布、雑貨類の問屋、乾物や干物、漢方などの問屋も集結していて、独特の賑わいを醸し出しています。果物もチャイナタウンの屋台で買えば格安です。日本の中華街とは異なり、人々の生活の場でもあるバンコクの中華街。混沌とした町の魅力にぜひ触れてみてください。

最寄りの船着場:ター・ラーチャウォン(Tha Rachawongse)

チャイナタウンの喧騒に触れに行く

慣れてしまえば、エクスプレスボートは実に簡単な交通機関です。一つだけ注意したいのは、ワットを回るときの服装です。タイは敬虔な仏教国。露出度の高い服装はNGです。とりわけ格式の高いワット・プラケオでは服装規定があり、ショートパンツやミニスカート、タンクトップやキャミソールなどは拝観が許されていません。お寺への敬意を忘れず、拝観にふさわしい格好を心がけてください。

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*1バーツ=3.1円で計算(2016年6月時点)