投稿者 : 直子 澄田、投稿日 2015 年 7月23日

台湾・高雄の“旗津”で全て時価の海鮮を食べてみた

「時価」というレストラン。昔はよくありましたが、今ではずいぶん減った気がします。

明朗会計という概念が浸透した結果、私の実家(島根県松江市)でも、元は地元の常連だけが行く小さなおでん屋だったのに、あるときガイドブックに載ったお かげで観光客が訪れるようになり、それまでだいたい飲んで食べて3,500円とか4,000円という感覚だったお店が、ある日急にお会計時に明細書なるものを持ってくるようになった。聞けば、初めて来た観光客が、どのように注文するかわからないし、またお会計のときにきちんと明細を渡して欲しいと言ったことか ら明朗会計システムに変えたらしい。

私も旅行情報を世に伝える側だから、そういう話は耳が痛い。やはり読者にはきちんと値段とか伝えたいしね。でも、従来は店とお客の信頼とか空気感で成り立っていたシステムが失われてしまった。ひとつの良き習慣の崩壊。しかし、やはりしょうがない部分もありますよね。旅人にとっては、価格がわからないってのは不安だもの。

前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するのは高雄の人気観光地、旗津にある、海鮮料理屋の話。高雄は港街だけあって海鮮が豊富。夜市を歩いていても、台北よりもずっと多く海鮮屋台を見かけます。そしてこの旗津名物といえば、海鮮レストラン。中央の商店街を歩いているといくつもの海鮮レストランを目にします。しかし問題なのが、これらのレストランのほとんどは値段を明記していないということ。すべて量り売りの時価なのです。旅人にはちょっと不安なこのシステム、ガチで取材してきました。

メインストリートに並ぶ、いずれも海鮮自慢のレストラン

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旗津を訪れたら一度は食べてみたい海鮮料理。多くのレストランが店先に自慢の魚介を並べていて、それらを見て歩くだけでも少し楽しい気分になります。値段はグラム単位で決められていて、量り売り。調理法は店の人と相談して決めるというシステムです。中国語がわからない身としては、かなりのハードルの高さ。

メインストリートを数回往復し、「鴨角」という店に決めました。理由は、店の中が明るくてなんか安心できたから。しばらく遠巻きに様子を伺いシステムを見学します。並んでいる魚介から好きなものを指さすとおじさんがメモし、2、3言話して、店の中に消えていく感じ。

さあ、意を決していってみましょう!

メインストリートに並ぶ、いずれも海鮮自慢のレストラン

店先にいたのはかわいいお姉さん。私が近寄ると、「ニホン?チョットマッテネ」と、おそらく日本語ができる人を呼びにいった模様。でてきたのは、先ほどのおじさんで、片言の日本語で話してくれます。

参考までにこれまで私が世界各国で受けてきた「時価」の厳しい仕打ちはというと、モーリシャスのリゾートホテルのロブスター(約9800円)、香港のアワビ(約2万円)なので、大きなエビと、アワビ系の貝には気をつけろ、というのが私のモットーです。

で、話ながら、具材と調理法を決めていく。と言っても調理法は既にオススメが決まっているらしいので、特に強い希望がない限り、提案に従えばオッケーです。

「小さなエビは?オイシイオイシイ」「いいね、それにしよう」

「ゆでる、サイコー」「いいね、そうする」

「ハマグリ、今日イイヤツ、炒める」「はい、お願いします」

「ナマコ?」「いやちょっと苦手だなあ」

「カニは食べなきゃダメ、コウカイする」「そうか、じゃあもらおう」

「ヤサイ?」「食べます」「オーケー」

こんな感じでメニューが決まっていきます。

オーダーを終えて、店の中に入って待ちます。

店の中は結構殺風景

オーダーを終えて、店の中に入って待ちます。店の中は結構殺風景。
ちょっと時間がかかるというからビールをもらう。ちなみにコップは紙コップです。

それで、これらが出てきた品。

エビ

エビはシンプルな塩ゆでだけど、ぷりぷりで非常に美味

エビはシンプルな塩ゆでだけど、ぷりぷりで非常に美味。

ハマグリ

続いてハマグリ

続いてハマグリ。オイスターソースに、八角の香りが絶妙!初めて食べた味だけど、ちょっと感動。ビールが進む!

野菜

箸休め的な野菜炒め

箸休め的な野菜炒め。
少しねばりのある葉っぱが、こちらも少し甘辛く味付けされています。野菜がいっぱい食べれて嬉しい。

カニ

台湾・高雄の“旗津”で全て時価の海鮮を食べてみた

最後は若干不安だったカニ。これはかなり値が張るんじゃないかと思ったのだけど、カニを食べないと後悔するということでしたしね。

焼ガニにしてもらったのですが、これが・・・美味しい!本当に食べないと後悔しますね。

カニ自体は小さいのですが、身が締まっていて、カニ味噌も濃厚。

どきどきのお会計の結果は・・・

さあ、緊張のお会計は

じゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃーん。

1080元でした。

内訳は、エビが240元、ハマグリが150元、野菜が150元、カニが420元、ビールが120元。上記はたぶん2人で丁度いい感じの量です。4000円ちょっとなので、全然ありな値段ですね!

勇気を持って行ってみて良かった。おそらくこの辺りのレストランはどこも似た感じの値段だと思います。ぜひ、旗津に行ったらチャレンジしてみてください。

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