台湾が世界に誇る小吃「小籠包」~職人たちのこだわり~

台湾が世界に誇る小吃「小籠包」~職人たちのこだわり~

フカヒレやアワビの高級食材をふんだんに使った中華料理から、夜市や小吃店のB級グルメまで幅広く楽しめるグルメ天国台湾。なかでも、台湾が世界に誇る「小籠包」は、日本をはじめ、欧米やアジア各国からもたくさんの観光客が食べに訪れる必須のグルメです。

今回は、王道からローカルに愛される店まで、職人たちのこだわりがたっぷり詰まった熱々の小籠包についてご紹介します。

熱々のスープがたっぷり!

小籠包とは、小麦粉の皮で豚のひき肉を包み、蒸籠(せいろ)で蒸したもの。あらかじめ、豚のひき肉に豚や鶏の皮を煮込んで冷やした煮こごりを混ぜ込んでいるので、蒸すことで煮こごりが溶け、食べるときに皮のなかから熱々のスープがあふれてきます。これが小籠包の醍醐味(だいごみ)で、店によっては「小籠湯包」とも呼ばれます。旅の記念写真も大事ですが、小籠包は「熱々をいただく」のがポイントです。冷めないうちに、まずは食べることをお勧めします!

職人技が光る鼎泰豐の「黄金18摺」

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photo by beautifulcataya

小籠包で真っ先に名前が挙がるお店はやはり「鼎泰豐(でぃんたいふぉん)」。

1972年に路地裏で開業した小さな店は、1993年に『ニューヨーク・タイムズ』紙で「世界の10大レストラン」に選ばれ、一気に知名度がアップ。今では世界中に約100店舗を構えるほどになりました。連日長蛇の列を作る人気の秘密は、訓練を重ねた職人技と徹底した品質管理です。

皮のひだは通常14折前後が多いのですが、ここは鉄板の18折。何度も試行錯誤を重ね、18折が見た目と口当たりが最もよいという結果に達したそうです。繊細で美しい様は通称「黄金18摺」とたたえられています。

さらに、皮は5g、餡は16gで全体の重さはきっかり21gと決まっています。職人たちは定期的に社内のテストを受けて技術を磨き、店内では0.1g単位のはかりを使って重さをチェック。台湾だけで毎日平均で7万6000個のオーダーがあり、どれをとっても18折で21gの規定に収まっているというのですから、その職人技と徹底した品質管理に脱帽です。どの店で、いつ食べても変わらないおいしさの秘密は、こういった点にあるようです。

店内ではガラス越しに職人が小籠包を作る様子を見ることができます。小籠包をほおばりながら職人技をぜひ見学してみてください。

ローカルに愛される店はコスパ抜群!

全てを食べ尽くすのは無理というくらいある小籠包店のなかから、ローカルが選んだ最もおいしい店は高級レストラン「點水樓(でぃえんしゅいろう)」。台湾の大手観光サイト「軽旅行」が2012年に行った「全台人気小籠包評比大PK」の結果で、65万人が投票しました。不動の人気を誇る「鼎泰豐」から1位の座を奪い、地元メディアでも話題になっています。

「點水樓」の小籠包は、19折という芸術的な細かさで、薄い皮とたっぷりの肉汁、そして新鮮な肉を使った餡が支持を得ました。小籠包のDIY教室(要予約)も開催されているので、職人たちの神業を間近で見て、学んでみるもの楽しいのではないでしょうか。

続く2位は「鼎泰豐」で、注目は3位以降。“お得感”を何よりも重視する台湾人らしく、「安くてボリュームたっぷり」のお店が続々とランクインしています。

「正好鮮肉小籠包」は新鮮な肉とネギが特徴で、10個60元(約214円)という他店の半額に近い安さ。そして、大きめサイズで皮に厚みのある「明月湯包」に、安くておいしいと評判の「杭州小籠湯包」が続き、繊細さよりもボリューム重視の小籠包がずらりと並びました。そのときの気分とおなかの好き具合で食べ比べてみるといいと思います。

金箔やチョコレートの変わり種も!?

伝統的な職人の技はキープしながら、食にどん欲な台湾人らしく、時代とともに小籠包の餡や皮は進化し続けています。最近では、餡がカニミソ入りやヘチマ、そしてデザート系のチョコレートやタロイモなどの小籠包も登場し、なんともバラエティ豊か。高級志向では金箔小籠包やトリュフ入りなどもあって食べる人を飽きさせません。

小籠包とひとくくりにいっても、食べ比べてみると店ごとに味や個性があり、違いは歴然です。王道からローカルに愛される店まで、胃袋を大きくあげてぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?

※記事は、2014年10月1日現在での情報です。

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featured photo by Charles Haynes