投稿者 : 貫史 松澤、投稿日 2015 年 11月3日

お土産におすすめ!日本では入手困難な台湾のお酒4選

台湾のお酒と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは紹興酒という人は多いのではないでしょうか?確かに台湾の紹興酒はおいしいですし、台湾らしいお土産ともいえますが、ちょっと待ってください。台湾にはほかにもすばらしいお酒がたくさんあります。

今回はそんなお酒のなかから、日本では入手しにくいものを厳選し4つをご紹介します。

台湾の蒸留酒といえばこれ! 金門高粱酒:金門酒廠

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中華民國建國一百年國宴酒 58度(2013年)

中華民國建國一百年國宴酒 58度(2013年)
Photo by 松澤貫史

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第12任總統副總統就職紀念國宴特供 58度(2011年)

第12任總統副總統就職紀念國宴特供 58度(2011年)
Photo by 松澤貫史

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台湾よりも中国に近い離島、金門島。昔は中華人民共和国との戦闘の最前線だったこの島には、金門高粱酒(キンムンゴーリョンジュー)という銘酒があります。華やかな香りとコクのある味わいが特徴の高粱酒で、台湾では大変ポピュラーなのですが、実は日本では入手困難です。

台湾ではスーパーやコンビニなどで普及品が簡単に購入できますが、ねらい目は空港の免税店で購入できる記念酒。さまざまな国家行事を記念して発売されるお酒です。写真のお酒は2013年のものと2011年のもの。どちらも58度とかなり強いお酒ですが、香り高い佳酒です。600ml のボトル2本入りで、1,000~2,000元ほど。

世界が認めた南国のワイン 台中后里葡萄酒:樹生酒莊

樹生金香白葡萄酒
Photo by Ted Chi

台中市北部の后里駅から西に4キロほどのところに、樹生酒莊(スーションジューザァン)という小さなワイナリーがあります。

「台湾にワイナリー?」と驚く人も多いかもしれませんが、実は台湾では50年も前からワインづくりが行われてきたのです。なかでも、この樹生酒莊が醸造する埔桃酒は、2014年のフランスのヴィナリ国際ワインコンクールで金賞を受賞するほどの逸品。南国でのワイン醸造というハンデを乗り越えた、快挙といえるでしょう。

こちらのワイナリーのコンテスト受賞酒は1本2,000元ですが、1,500本限定生産なので既に入手は不可能です。しかし、一般販売品なら、ワイナリーで直接購入が可能。1本300元ほどからあります。おすすめは、このワイナリーが得意としているゴールデンマスカットの白。「金香(ジンシャン)」と名前がついています。ただし、台中近郊のみの販売で、残念ながら台北や空港では購入できません。

台湾初の本格清酒! 初霧:台中霧峰農會酒莊

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初霧 吟醸 700ml

初霧 吟醸 700ml
Photo by 松澤貫史

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純米吟醸「不染」700ml

純米吟醸「不染」700ml
Photo by 松澤貫史

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台湾では日本統治時代に日本酒醸造会社があったため、1970年代まで日本酒を製造していました。一時歴史が途絶えたものの、1997年にTTL(臺灣菸酒股份有限公司)が玉泉ブランドの日本酒を販売しはじめます。しかし、大型プラントでの大量生産のためか、評判はいまひとつでした。

そこで、日本で言うところの農協に似た組織である台中市霧峰區農會(タイチョンウーフォンノンフイジューザァン)は、台湾初の本格的日本酒蔵の設立を決意。指導者として元新潟県醸造試験場長の廣井忠夫農学博士を招き、新潟県の武蔵野酒造に技術指導をあおぎました。

地元霧峰産の水と米を使い、2008年から本格的な日本酒を販売しています。濃醇甘口のこのお酒は、日本の米の血を引く益全香米を全量使用したもの。スタッフは杜氏も蔵人も台湾人で、全て手作りというこだわりようです。純米吟醸は2011年と2015年にヴィナリ国際ワインコンクールで銀賞を受賞しています。

日本酒だけでなく、焼酎もあり、こちらも評価の高い逸品。ドイツのマイニンガー出版社(Meininger Verlag)が主催する蒸留酒コンクール“International Spirits Award”(独:Internationaler Spirituosen Wettbewerb)では2011年と2012年に金賞を受賞しています。

直販のほか、台北市内では新光三越信義新天地A11館および天母店、JASONS超市台北101店と京站店、大葉高島屋天母店、頂好超市天母西路店で購入が可能。日本酒は全て700ml入りで、純米大吟醸(精米歩合45%、アルコール16.2%)が2880元など。なお、酒蔵では先述した台中后里の樹生酒莊のワインも販売しています。

マッサンに続け! 台湾のKavalanウイスキー:金車宜蘭威士忌酒堡

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Photo by:Kiwi He

2015年春まで放送されたNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」。このドラマの影響で日本産ウイスキーが人気のようですが、実は台湾にも良質なウイスキーがあります。

Kavalan(噶瑪蘭:カヴァラン)といい、Mr. Brownコーヒー(伯朗咖啡)でおなじみの金車企業のブランドです。

2008年に宜蘭で誕生したこのウイスキー、Kavalanという名は、宜蘭周辺に住むクバラン族(噶瑪蘭族)という原住民が由来です。既に多くの国際的コンクールで入賞を果たしており、2015年春にはロンドンのワールド・ウイスキー・アワード(WWA)で、ソリスト・ビーニョ・バリック・カスクストレングス(經典獨奏VINHO葡萄酒桶威士忌原酒單一麥芽威士忌)がワールドベスト・シングルモルトウイスキーを受賞。国際的評価が高まっています。

近年日本でも購入可能になりましたが、価格を考えれば台湾で購入するのがベスト。空港の免税店で購入すれば定価よりも割安のため、おすすめです。価格は一番安いコンサートマスター・シングルモルト(山川首席單一麥芽威士忌)が700mlで定価1,500元、WWA受賞酒は3,000元です。

大切な人へのお土産に

紹介したお酒は珍しいだけではなく、品質も確かなものばかり。

贈り物はもちろん、ご家庭用としても最適。大切な人に、また旅の思い出に、台湾のお酒を1本いかがでしょうか?

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