阿里山高山茶からはじまる、台湾茶の世界

台湾高山茶と聞いて、阿里山高山茶を思い出す人は多いのではないでしょうか?

お土産にもらったり、逆に贈り物にしたりした人もいるかもしれません。台湾の山といえば阿里山であり、その名がついた茶葉が人気なのはよくわかります。では、阿里山高山茶とはどういったお茶なのでしょうか。

阿里山高山茶とは?

阿里山高山茶とは、台湾南部、嘉義縣阿里山のふもと、標高1,000~1,700メートルの茶畑で生産されている茶葉のこと。

産地は主に番路鄉(郷)、竹崎鄉、阿里山鄉、梅山鄉の4地区、ほとんどが青心烏龍という種類で、ほのかな甘みとさわやかな香りが特徴です。2014年の記録では梅山鄉、番路鄉、阿里山鄉、中埔鄉、竹崎鄉、大埔鄉などを合わせた栽培面積が2,200ヘクタール、総生産高は1,900トンでした。

本物の阿里山高山茶をさがして

本物の阿里山高山茶をさがして
Photo by : Wm Jas

「僕はねぇ、阿里山高山茶は売りたくないんだよ。本当によくお客さんに売ってくれと頼まれる。でも偽物が多い。茶畑が阿里山にあっても、茶葉になってしまったら本当にその畑のものかどうか見分けられない。だから、僕は阿里山のお茶は売らない。」

これは、いまはもう亡くなってしまった老舗茶荘店主の言葉です。

実は、それくらい本物の阿里山高山茶は入手が難しいそう。総生産高は1,900トンほどなのに、街中ではペットボトルのお茶にはじまり、廉価品のティーバッグまでも阿里山高山茶を名乗っている状況なのです。

確実なのは公的機関の認証品

確実なのは公的機関の認証品
Photo by : _e.t

このような問題に嘉義縣政府は「阿里山高山茶產地標章」をつくり、阿里山高山茶保護を行っています。また、特に嘉義縣農會(農會は日本の農協にあたる団体)のコンテスト出品茶葉については、特殊DNA技術を用いた「DNA防偽標章」というシールを貼ることで、コンテスト出品茶葉であることを証明できるようにしました。

この標章が貼られている商品には特殊な薬品が添付されており、この薬品で標章をこすれば30秒程度で標章が青色から赤紫色に変色するというもの。もし変色しなければ、その標章は偽造ということになり、茶葉も偽物と判断できるようになっています。

阿里山高山茶だけでない!台湾茶の銘茶を味わおう

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Photo by : 胤 李

お茶は阿里山高山茶だけではありません。例えば、台中梨山のお茶は台湾一との呼び声も高い逸品。

また、ほのかに甘味のある南投縣鹿谷の凍頂烏龍茶や高山茶らしいすがすがしい味わいが特徴の杉林溪、緑茶にも通づる味わいを持った台北市文山區の文山包種茶、のどごし爽やかで香りも深い中央山脈の合歡山なども銘茶といわれています。

そのほか、烏龍茶ではありませんが、新井耕吉郎が栽培に心血をそそいだと伝わる南投縣魚池鄉の日月潭紅茶もおすすめです。新井耕吉郎はビルマより紅茶用のチャノキ(アッサム種)を台湾へ導入し、台湾での紅茶製造に力を注いだ人物で、現在日月潭紅茶の主力品種である台茶18号は半分その血を引いています。

上記の産地のお茶は台北市内の茶商で扱っていますので、入手は難しくないでしょう。なお、これらの産地はそれぞれ独自の「茶葉產地證明標章」を持っており、標章つきの茶葉を選べば安心です。試飲が可能なら、手摘みの台湾烏龍の場合、合計5~6煎入れられること、また、1煎目から香りや味の強いものは避け、3~4煎目の味と香りのバランスがよいものを目安にするとよいでしょう。

農會の阿里山高山茶はインターネット通販で買うことが可能です。そのほかの茶に関しては、おおよそどこの茶商でも手に入りますが、品質および真贋に関しては保証できません。価格に関しては等級や産出年、産出時期(おおむね春茶が高価)、産地、店舗により大幅に値段が異なり一概にいくらというのは難しいですが、阿里山高山茶や梨山高山茶と呼ばれる茶葉より安値なようです。

どのお茶も味わいに特徴がありますので、自分の好みに合うもの、値段に納得できるものを選んでくださいね。

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