食べることができたら幸運!? 果物天国台湾の美味珍品フルーツ

食べることができたら幸運!? 果物天国台湾の美味珍品フルーツ

果物天国と言われる台湾。温暖な気候のもとたくさんの種類の果物が栽培されていることは周知の事実ですが、実はそんな台湾でもなかなかお目にかかれないおいしい果物があります。

今回は、見つけて食べることができたら幸運、と言えるような珍しい果物を4つご紹介します。

紅棗(ナツメ)

紅棗(ナツメ)

クロウメモドキ科落葉高木の果実で、乾燥ナツメを見たことがある人は多いと思いますが、台湾では青果もわずかながら販売されています。苗栗縣公館の特産で、シーズンは7月から8月ごろです。季節以外はまずお目にかかることはありません。

紅棗(ナツメ)
Photo by:松澤貫史

こちらの写真は台北の百貨店で売られていた苗栗公館産紅棗。

親指の先ほどの大きさの果実は小さな青梅のようですが、食べるとリンゴのような食感でさっぱりした甘さ。

同じクロウメモドキ科のインドナツメ(蜜棗)は果実がテニスボール大になる品種で、主に高雄近郊で栽培されています。シーズンは12月から2月ごろです。

紅棗は日本に輸出されていませんが、インドナツメは輸出に向け準備が進められているようです。

 

仙桃(カニステル)

仙桃(カニステル)
Photo by:Augustus Binu

仙桃(カニステル)
Photo by:Joel

台湾では仙桃、人心果、蛋黃果(蛋黄果)と呼ばれています。アカテツ科の植物で、メキシコ~中米原産。果実には水分が少なく、パサパサした食感で、焼きイモのような食感という人も。台湾では古くから栽培されていますが、めったに見かけることがない珍品です。

果実によってあたりずれがあるのが難点。仙桃を改良したものを壽桃と呼び、仙桃よりもやや長型。シーズンは12月と1月になります。

人心果・吳鳳柿(サポジラ)

人心果・吳鳳柿(サポジラ)
Photo by:Joel

人心果・吳鳳柿(サポジラ)
Photo by:Narith5

和名はなんとチューインガムノキ。樹液からチューインガムのもと(チクル)が取れることに由来しています。

台湾では庭木として全島で見られますが、営利栽培をしているのは主に嘉義縣と雲林縣です。たまごほどの大きさの実は大変甘く、黒蜜をほうふつとさせます。未熟果は美味しくないので、産地では収穫した実のへたに塩や醤油などを塗りつけて数日放置し追熟させます。こちらも市場ではめったにお目にかかれない果物です。3月から8月にかけて売られています。

楊梅(ヤマモモ)

楊梅(ヤマモモ)
Photo by:芬姊~THERESA HUANG

楊梅(ヤマモモ)
Photo by:harum.koh

日本でも見かけないことはありませんが、店先に並ぶことはあまりありません。梅酒のように焼酎漬けにして果実酒にされることが多いですが、生でも食べられます。甘酸っぱく美味しいですが、種が大きいのが難点。

台湾では5~6月が旬で、生産期間が短いこともあり、やはり台湾でもほとんど見かけません。産地は台北や新竹など台湾北部です。ちなみに桃園市の楊梅區の名はこの果物に由来しており、ヤマモモ(楊梅)は區の木に指定されています。

定番フルーツも、もちろんおいしさ折り紙つき!

マンゴー

マンゴー

それから台湾で定番の果物も忘れてはいけません。

マンゴーは赤皮の「愛文(アイウェン:Irwin アーウィン)」が一般に有名ですが、実は台湾では20種類以上ものマンゴーが栽培されています。1562年にオランダが導入したといわれる「在来種(別名土芒果)」、日本統治時代に三井物産が試験導入したマンゴー「懷特(ホワィタァ=White)」、同じく日本統治時代に導入されたといわれる青皮の「黑香(ヘイシャン)」は、それぞれ独特の風味があり、めったに見かけない珍種。また、台湾独自の品種で、600g~2㎏の大きな実に育つ黄皮品種「金煌(ジンファン)」や、四季を通じて出荷できるので四季芒(スージーマン)の異名をとる、薄紅色で愛文に似た形の「農民黨(党)ノンミンタン」も注目のマンゴーです。

パイナップル

パイナップル

パイナップルは台湾では清朝末期(1694年)には栽培が始まり、現在主要な品種には「台農一號(タイノンイーハオ)」にはじまり「二十一號(アルスーハオ)」までがあります。そのうち「台農四號(タイノンスーハオ)」は最も甘味に優れ、繊維も少なく美味なため、「釋迦鳳梨(シージャーフォンリー)」の別名があります。そのほか、日本統治時代に三菱がハワイから導入した「三菱系サンリンシ-(別名3號仔:サンハオズー)」、同じく日本統治時代(1909年)にハワイから導入された「正常開英種:ジョンチャンカイインチョン(別名2號仔:アルハオズー)」など、バラエティに富んだ品種が栽培されています。ちなみにパイナップルは、台湾のフルーツの中で日本に持ち込み出来る数少ない物の一つです。生果をお土産にする場合は、空港の植物防疫所(税関カウンターを出る前にあります)で検査してもらえば持ち込みが可能です。(検査にそれほど時間はかかりません。問題がなければ当日そのまま持ち帰れます。検査手数料無料。)

ライチ

ライチ

ライチが台湾に入ったのは約300年前と言われますが、実は現在のように盛んに栽培されるようになってからまだ40年ほどという、歴史の浅い果物です。ライチにも多くの種類がありますが、有名な品種は「黑葉(ヘイイェ)」、「糯米糍(ヌォミィツー)」、「玉荷包(イーハーパォ)」の3種。人間のさがとして、真っ赤な実のほうが熟しているように思いがちですが、「玉荷包」や新品種の「台農1號(翠玉)」は実が熟しても果皮に緑色(特に台農1號はほぼ緑色)が残ります。ライチのシーズンは短く、4月ごろから徐々に市場に出始め、6月と7月に盛期を迎え、8月いっぱいまで楽しめますが、運が良ければ9月でも購入できます。

市場めぐりをしてみよう

以上の果物は時期になるとデパートに並ぶものもありますが、多くの場合は地方の地元の市場に並び、地産地消されています。台湾の地方に行ったら、地元の市場を覗いてみて、ぜひ珍しい果物を見つけてみて下さい。また、今回紹介した果物のほかにも、アビウ(黄金果)やジャックフルーツ(波羅蜜)なども栽培されています。

これらの珍しい果物を台北で探す場合は、有名百貨店の青果売り場や、南門市場、東門市場、あるいは溪州市場などの伝統市場の青果店をのぞいてみて下さい。運が良ければ、出合うことができるかもしれませんよ。

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記事公開日 2015/10/11
最終更新日 2016/10/31

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