セイロンティーの本場、スリランカ。ディルマのティーサロンがすごいことになっていた!
日本でもよく耳にする“セイロンティー”。一応説明しておくと、スリランカで生産される紅茶のこと。セイロンとはスリランカのかつての国名で、祖父母の世代の中には、セイロンと言った方がピンと来る方もいるかもしれません。
2009年に内戦が終結し、現在急速に発展中のスリランカ。ため込まれていたパワーが一気に爆発したように、日々めまぐるしく変化しています。コロンボの中心地には、350mになるという高層タワー「ロータス・タワー」が建設中で、完成すれば、現在スリランカで最も高いワールドトレードセンターの152mの倍以上の高さになるとか。タワーの麓では、次々と新しいホテルやカフェ・レストラン、ショップが生まれ、目が離せません。
そんな中、スリランカの紅茶メーカー、ディルマが運営するティーサロンがすごい、という噂を耳にしたので、行ってみることにしました。
色鮮やかな内装のティーサロンで紅茶を味わう
ディルマの運営する「t-lounge」があるのは、コロンボの中心地。古いオランダ病院を改築した、レストランやバー、スパやショップが入る複合施設「ダッチホスピタル」から路地をひとつ入ったダッチスクエアと呼ばれる一角にあります。
店があるのはコロニアル時代に建てられた白い建物。外観から推察するに、深く輝くマホガニーの床に、高い天井にはシーリングファンがくるくるとまわる、往時を彷彿とさせる落ち着いた店内だろうと予想していたのですが、中に入ってみてびっくり!
とてもモダンで斬新な内装なのです。
[one_half][/one_half]
[one_half_last][/one_half_last]
ここは、ディルマの紅茶シリーズの1つ「tシリーズ」のコンセプトを表現したサロン。tシリーズの紅茶48種類のほぼ全てが揃い、カウンターには、その中から日替わりで20種類ほどの、茶葉、抽出したお茶、抽出後の茶葉が並びます。なんでも本格的な紅茶のテイスティングをするときは、この3つを見るそう。シロウトには、どう見分ければいいのかわかりませんが、スタッフに尋ねれば、いろいろと茶葉の違いを教えてくれます。
繊細な紅茶の香りにびっくり
スタッフに相談しながら気に入った香りの紅茶を注文Rs.400~(およそ370円)。ポットで運ばれてきた紅茶は、茶葉によって抽出時間が異なるので、教えられた時間を砂時計で計って、さあ、テイスティングです。
うーん、いつも飲んでいる紅茶と同じものとは思えない、ものすごく繊細な紅茶の香りにびっくり。香りや甘み、苦みにもこんなにバリエーションがあるんですね。もっともっといろいろな紅茶を試したくなってしまいます。
[one_half]そのほか、クレープRs.490~(およそ450円)やサンドイッチなどの軽食、ティーカクテル(ノンアルコール)などもあり、滞在中、これは何度も通ってしまいそうです。もちろん、紅茶やかわいい茶器なども購入可能です。[/one_half]
[one_half_last]
[/one_half_last]
スリランカの紅茶業界の革命児、ディルマ
このサロンを運営するのは、ディルマというスリランカ生まれの紅茶メーカーです。
16世紀以降、オランダ、ポルトガルなどのヨーロッパ諸国に植民地支配されてきたスリランカ。19世紀に入り、イギリスの植民地となってからは紅茶栽培に適していることがわかり、すぐに世界有数の紅茶生産国となりました。
しかしつい最近まで、収穫された茶葉のほとんどは船で遠くヨーロッパまで運ばれ、インドや中国の茶葉とブレンドされ、ヨーロッパのメーカーの名を冠したパッケージで販売されていました。その体制に対して初めて立ち上がったのがディルマだったのです。
1988年、ディルマはスリランカの紅茶栽培業者として初めて、ティーバッグの製造機を導入しました。そして、自社農園の摘み取られたばかりの茶葉を、風味の落ちないうちにパッケージングし、オリジナルブランドとして売り出したのです。そんな反逆児のようなディルマの行動に対して、既存のメーカーも黙ってはいません。最初はディーラーと小売店が結託し、ディルマを締め出したといいます。ディルマを最初に受け入れたのはオーストラリアでした。そして徐々に、風味と味わい豊かな新鮮な紅茶の魅力が広まっていったのです。それから26年、現在では世界90ヵ国で愛飲されるメーカーへと成長しました。
ディルマは現在、日常的に楽しめる低価格帯の紅茶から、気象や生育条件など、あらゆる環境が整ったときにしか収穫されない、シーズナルフラッシュというごく稀少な紅茶まで生産しています。また、ワインのように“テロワール”(土壌)にこだわった紅茶の生産にも意欲的です。
ただ紅茶を味わうだけでも充分楽しめますが、茶葉生産国スリランカとしての誇りと、本当に美味しい紅茶を届けたいという思いを叶えるための並々ならぬ努力を思うと、より味わい深く感じられはず。
ぜひ、「t-lounge」で一杯の紅茶から様々な世界に思いを馳せてみてはいかがですか?
ディルマ t-lounge
Official site(英語):http://dilmaht-lounge.com/
Map:https://goo.gl/maps/ISjym
営業時間:11時〜23時
[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Colombo-Hotels.d869.Travel-Guide-Hotels’ icon=’entypo-home’ fullwidth=’true’]コロンボのホテルを探す[/button]
[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Cheap-Flights-To-Colombo.d869.Travel-Guide-Flights’ icon=’entypo-flight’ fullwidth=’true’]コロンボへの航空券を探す[/button]
[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Colombo.d869.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]コロンボ旅行・ツアーを検索[/button]
アジアに関するその他の記事
旅先でも甘いモノは欠かせない! 旅の途中でも食後のデザートは絶対に食べたい! そんなスイーツファンを満足させてくれるバンコクのケーキショップはどこ?...
東洋のベニスともいわれるバンコクに行ったら、一度は体験したいのがチャオプラヤー川でのディナークルーズ。タイ料理に舌鼓を打ちながら、美しいバンコクの夜景を満喫する体験は、忘れられない旅の一コマになります。ディナークルーズの魅力や種類について紹介しましょう。
ベトナム旅行を計画している方の中には、現地のトイレ事情が気になっている方も多いのではないでしょうか。ベトナム旅行では、他のアジア諸国と同様に日本とは違う点がいくつかあります。しかし、事前にベトナムのトイレ事情を知っておけば、現地で不安になることもありません。日本にいるうちにしっかりと把握・準備をしておきましょう。
タイで思いっきり自然を感じたいのなら、絶対おすすめの場所、それがカオヤイです。カオヤイ国立公園を中心に、ファミリーでもカップル、友人同士でも楽しめるたくさんの観光地スポットが点在しています。 自然、アトラクション、グルメ等など、カオヤイの魅力と効率的な回り方を紹介します。
日本でもおなじみのスターバックスコーヒーですが、世界各国の店舗ではご当地メニューやグッズなど、現地でしか手に入らないものがあるのはご存知でしょうか? ご当地グッズはお土産にする方も多く、とても人気があります。そんなベトナム・スターバックスの「いま」をご紹介します。