投稿者 : mi sa、投稿日 2017 年 9月3日

シンガポールのソウルフードが集結!庶民の台所、ホーカーへ行こう!

家で自炊をすることが少ないシンガポール人の胃袋を支えているのがホーカーセンターという屋台街。地元に根付くローカル料理をはじめとした食の宝庫で、市民の社交場的な役割も兼ね備えています。今回は、料理はもちろん地元の人々の空気感までも満喫できるホーカーセンターについてご紹介しましょう。

シンガポールグルメの真髄?! ホーカーセンターの魅力

ホーカーセンター

ホーカー(Hawker)とは露天商、屋台のこと。かつては個別の屋台だったものが衛生面を配慮した政策によって現在の屋台街のような形へと発展しました。国のいたるところに点在するホーカーセンターは、屋根だけがある半屋外型のエアコンのない施設で、HDB(公団)の一角をはじめ、街のあちこちで見られます。そこで提供される料理は多国籍国家のシンガポールらしく中華系、マレー系、インド系を中心に、場所によって日本料理や韓国料理、洋食、スイーツ、フルーツなどと多彩。メニューが多すぎて選ぶのに迷うほどで、滞在中にホーカー巡りをするというホーカーグルメファンの観光客も多いようです。

ホーカーと同じような形態にフードコートがあります。フードコートはどこのショッピングモール内にも必ずありますが、室内なのでエアコンが効いていて快適な分、値段は少しお高くなり、味の方もそこそこの店が多い印象。やはりおいしい店はホーカーにあり、と言えそうです。

ここさえ押さえればホーカーをスマートに利用できる!

ホーカーの利用方法

ホーカーの利用方法は基本的に日本のフードコートとほぼ同じなので簡単です。

1.まず席を確保
特にランチやディナー時には混み合い、席が埋まることが多いので、先に席を取っておけば安心です。ローカル流の席の確保の合図はポケットティッシュをテーブルの上に置いておくこと。人数分のティッシュを置いておけば間違いないでしょう。またホーカーでは相席は当たり前なので、空いているテーブルが見つからない場合はひと言声をかけて相席をお願いしましょう。

2.目当ての店で注文
注文はジェスチャーで十分伝わります。たいてい店頭にメニュー名が書いてあり、写真が添えられている場合も多いので、ゆびで指してオーダーしましょう。この時、「Having here?(ここで食べる) Take a way?(持ち帰る)」と聞かれることが多いので、どちらか答えましょう。

オーダーを伝えるとお会計です。ホーカーの料理はほとんどが1品5ドル前後。50ドル札は敬遠される場合もあるので、あらかじめ5ドル札や10ドル札、小銭を用意しておくとよいでしょう。クレジットカードは使えません。
時々、店頭で料理を渡さずにテーブルまで持ってきてくれるスタイルの店もあるので、その場合はテーブル番号を伝えましょう。料金は後払いとなり、テーブルで支払います。

3.基本はセルフサービス
店のレジ周辺にお箸やレンゲ、フォーク、スプーンなどが置いてあるので、料理を待っている間に必要なものを自分で用意しましょう。レンゲ、フォーク、スプーンはステンレス製のものが店内用、プラスチックのものが持ち帰り用となっています。醤油やソースが必要な場合も店頭に用意されているものから自分で取り分けます。料理ができたら受け取り席に戻ります。

4.食べ終えたら
食べ終えた食器やトレイは係の人が片付けてくれるので、そのまま置いておくのがローカル流。ですが、近年は政府主導で食器を返却するよう促すキャンペーンが行われているので、返却棚が見当たれば食器とトレイを戻すとよいでしょう。ただ、ほとんどの人がそのままにしているのが現状です。

5.物売りや盗難にご注意
ホーカーセンター内にはティッシュを売り歩く人がいるので、いらない場合は受け取らないようにしましょう。また注文時やトイレなどの際、荷物の置きっぱなしは厳禁。貴重品は常に肌身離さず持ち歩きましょう。

ホーカーでおいしい店を見極めるヒケツとは?

ホーカー

数ある店の中からアタリを探すにはどうすればよいのでしょう?おいしい店の見分け方をご紹介します。

1.行列のできている店
行列ができていれば、そこは人気店。シンガポール人の肥えた舌をもうならせる、おいしい料理にありつけるはず!

2.雑誌などの切り抜きをはっている店
雑誌やテレビ取材を受けたお店の多くは店頭に写真を貼ってアピールしているので、その店のおいしさ、話題性の目安となります。
首相や大統領をはじめ有名人と一緒に撮った写真を貼っているお店も多いので、要チェック。

3.AかBのステッカーのある店
ホーカーセンターの各店舗の衛生環境は、環境庁の役人によって数週間ごとにチェックされ、ABCDの4ランクで格付けされています。店の目立つところに、その店の衛生環境が分かる政府認定のステッカーが貼ってあるので必ずチェックしましょう。ほとんどの店が安全性の高いAかBランクですが、まれにCランクや貼っていない店もあるので、衛生面が気になる方は避けましょう。

絶対食べたい!日本人に人気のローカルフード5選

1.チキンライス

チキンライス

やわらかくジューシーな茹で鶏を鶏の出汁で炊いたご飯に添えたシンガポールの名物料理。日本人が馴染みやすいやさしい味わいが魅力ですが、さわやかな風味のチリソースにつけて食べるとまた違ったおいしさを体験できます。

2.ホッケンミー

ホッケンミー

漢字で「福建麺」と書くホッケンミーは、福建の麺料理を現地風にアレンジしたエビ焼きそば。中華麺とビーフンの2種類を混ぜたそばを、エビの出汁が効いたスープで蒸し焼きに。具だくさんなのもうれしい。

3. バンミー

バンミー

漢字で板麺と書くバンミーは、平べったい板のような、モチモチとした食感の麺を使用。スープもあっさりとしながら出汁がきいていて美味。野菜、ひき肉、落とし卵など具材も豊富で、日本人のファンも多い一品です。

4.チキンビリヤニ

チキンビリヤニ

スパイスと一緒に炊き込んだご飯の上に、カレーをからめた大きなチキンをトッピングした香り高いインド料理。日本ではあまり知られていませんが、こちらではかなりメジャーで、いたるところで気軽に楽しめる料理です。

5.ナシレマ

ナシマレ

マレーシアの伝統料理の中でも最もポピュラーな一品。ココナッツミルクで炊き上げたご飯と数種のおかずに、ピリリと辛いサンバルソースが添えられています。丼物のように具とソースとご飯を混ぜて食べるのがローカル流。

おすすめホーカーセンター5選

ホーカーセンター

街のいたるところにあるホーカーセンターですが、観光客が行きやすいのはやはり有名な大型ホーカー。ここでは観光客向けのホーカーから、ちょっとローカル色の強いホーカーまでをご紹介します。(下にいくほどローカル色が強めになります)

1.ラオ パ サ フェスティバル マーケット
人気のマリーナエリア散策の合間にも立ち寄れる好立地の人気ホーカー。2014年に大幅にリニューアルされて洗練された雰囲気になり、清潔感もあるのでキレイ好きな方でも安心して利用できます。ローカル料理の数々はもちろん、夜になるとBoon Tatストリート沿いにオープンするサテ(マレー風串焼き料理)屋台が名物なので、ぜひお試しを。

住所:18 Raffles Quay
最寄り駅:MRTラッフルズ・プレイス駅(Raffles Place)

2.ニュートン フードセンター
ヤシの木に囲まれ、南国らしい雰囲気を満喫できるホーカーセンター。こちらは一般的なローカルフードに加え、シーフード料理の店が多数。炭火焼きのチキンウィングなどお酒のお供となるメニューを出す店も多く、昼より夜の方が賑わっているホーカーです。他のホーカーと違って客引きが多いのでひるまずに、じっくり自分の好みで店を吟味しましょう。ロブスターやオイスターをオーダーする場合、料金確認は慎重に。

住所:500 Clemenceau Ave North
最寄り駅:MRTニュートン駅(Newton)

3.マックスウェル フードセンター
チキンライスの超有名店「天々海南鶏飯」をはじめメデイアに頻繁に取り上げられる有名店を擁するホーカーセンター。チャイナタウンの外れに位置し、界隈で働く人々も多く利用することから、適度なローカル感も味わえるのが魅力。ランチタイムは席の確保が困難なほど混雑しますが、少し時間をずらすとゆっくりできます。

住所:1 Kadayanallur Street
最寄り駅:MRTチャイナタウン駅(Chinatown)

4.テッカ センター
リトルインディアMRT駅のすぐ近くに位置するホーカー。場所柄インド系の料理を提供する店が豊富なので、中華系が多い他のホーカーとは少し雰囲気が異なります。界隈に住むシンガポール人が日常的に利用するウェットマーケット(市場)がすぐ隣にあり、ローカル感たっぷり。2階にはインド系の雑貨や衣類を扱う店が集まり、おみやげ探しにも最適。

住所:665 Buffalo Rd.
最寄り駅:MRTリトルインディア駅(Little India)

5.チャイナタウンコンプレックス フードセンター
数百軒もの店が軒を連ね、迷子になりそうなほど大規模なホーカーセンター。チャイナタウンに位置するため中華系の店が中心で、行列必至の人気店も多数。1階にはウェットマーケット(市場)があり、中華系シンガポーリアンの普段の生活を垣間見られるのも魅力。チャイナタウンの観光の際、ランチなどにぜひ利用してみて。

住所:Blk 335 Smith St.
最寄り駅:MRTチャイナタウン駅(Chinatown)

ホーカーグルメを食べずして、シンガポールは語れない!といわるほど地元に根ざしているホーカーセンター。ローカル感が強すぎてハードルが高いと思われがちですが、驚くほど簡単に利用でき、衛生面もしっかりと管理されているので、ぜひ気軽に訪れてみてくださいね。

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