シンガポール・チキンライスを食べるならおすすめはココ!名店の人気メニューをチェック
シンガポールのローカルフードといって、まず思い浮かぶのはチキンライスではないでしょうか。
もともとは華僑がこの地に伝えた料理で、中国語では「海南鸡饭(ハイナンジーファン)」と呼ばれ、その名の通り南中国は海南地方の家庭料理がベースになっています。最近は日本にも本格的な店が増えたようで、ウィーナムキーチキンライス(威南記海南鶏飯)のように本場の有名店が進出した例もありますね。シンガポールではホーカーセンターから食堂、大きなレストランまで、ローカルフードの店なら必ずメニューにあり、専門店やチェーン店もたくさんあります。
おすすめしたいお店は色々ありますが、ここでは高級店・老舗店・地元人気店の3軒に絞ってご紹介しましょう。
ホテルでリッチなひとときを、「チャターボックス」
ショッピングの合間に寄れるマンダリン・オーチャードのチャターボックスのチキンライスは、70年代に当時のドイツ人シェフが、ホーカーフードとして親しまれていたものをより洗練されたかたちで提供しようと発案。
以来この店の看板メニューとして定着し、ここで修行を積んだシェフたちがのちに独立して別のチキンライス店を持ち、それぞれ成功していることで知られています。
チキンは茹で鶏(boiled)のみ(税抜27ドル)。もともと大きめの鶏を使っているうえに量も多めです。骨なしでふっくら、そしてさっぱり味。ひと粒ひと粒がしっかりしている感じのご飯、そしてスープはとてもナチュラルな味わい。
3種のソースもそれぞれ美味しく、チリとジンジャーはソースというよりペースト状です。チリとソイソースは店内で販売しているのでお土産にも最適です(税抜で各1本10ドル、セットで15ドル)。
グリーンを基調としたモダン・オリエンタルな落ち着いた雰囲気の中、ラクサや肉骨茶など各種ローカルフードも楽しめます。
チャターボックス Chatterbox
公式サイト(英語):http://www.meritushotels.com/mandarin-orchard-singapore/dining_71-en.html
住所 Level 5, Mandarin Orchard Singapore, 333 Orchard Road, Singapore 238867
TEL +65 68316291
営業時間 日-木 : 11:00-23:00 /金土および祝日の前日:11:00-翌02:00
リーズナブルに味わいたい人に「ロイキーベストチキンライス」
「チャーターボックス」のチキンライスはいわば高級チキンライス。続いて、もう少し庶民的な老舗に行ってみたい方におすすめな名店をご紹介しましょう。
まずは、孫中山(孫文)記念館や古い寺院があり、さまざまな意匠を凝らしたショップハウスが並ぶバレスティア・ロード(Balestier Road)。肉骨茶、豆沙餅など美味しいローカルフードの店も多く、チキンライスは有名な「ブントーキ(文東記)本店」、そしてこの「ロイキーベストチキンライス(黎記海南鸡饭)」があります。
キンは蒸し鶏、ロースト、そしてソイソース(醤油)風味の3種。1人前のセットだと7ドル。この日は3人前セットで3種盛り合わせにできないか尋ねてみましたが2種のみOKとのこと。蒸し鶏と、他ではあまり見ないソイソース風味とを選んでみました。
ソイソース風味チキンは、蒸し煮の際にお湯に醤油を加えるとのことで、皮は黒く染まっています(写真の盛り付けでは下の方になっているので分かりづらいですが)。その色から想像したほどは濃い味ではなく、また骨付でしたが、蒸し鶏とともに非常に柔らかくて食べやすく、そして甘め。スープもご飯も全体的に甘めの味です。ご飯を食べ終わった後はお茶碗の底に黄色く鶏の脂が残ります。これが甘さの秘密でしょうか。このセットだと野菜炒めがついてきます。
3人前セットで税抜21ドル。前述チャターボックスの約4分の1のお値段です。ここは朝からカヤトーストなども出しています。
「ロイキーベストチキンライス」の歴史は1950年に遡り、当時の面影を伝えるレトロで上品な店内も魅力のひとつです。
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ロイキーベストチキンライス Loy Kee Best Chicken Rice(黎記海南鸡饭)
公式サイト(英語):http://loykee.com.sg/
住所: 342 Balestier Road Singapore 329774
TEL: +65 6252 2318
営業時間: 月-日 7:30-21:30
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ローカル人に大人気!「チンチン・イーティングハウス(津津餐室)」
店の雰囲気は特に望まない、ローカル人も納得の店で確実に美味しいチキンライスを食べたい方におすすめなのが「チンチン・イーティングハウス(津津餐室)」。
メニューの「HAINANESE SPECIAL」には蒸しロースト各「½ for $14 / whole for $28」としか表記がなく、「RICE」の項を探してもチキンライスとは書いていません。でもご安心下さい。One chicken rice (1人前の場合)と注文すれば分かってくれます。その後蒸しかローストか問われるので希望の種類を注文しましょう。
またこの店独特のシステムで、一旦注文した後、別のスタッフがライスの注文を確認しに来ます。「もう注文したのに何故?」「それ以上は要らないよ?」というリアクションしたくなりますよね。筆者も初めての来店時は当然そうしました。が、後に店側の説明で氷解。ここでは最初の注文の後、数量を把握している(らしい)ライス係が、ライスの種類(白飯かチキンライスか)を客に再確認しサーブしてくれるのです。というわけでライス係が来たら慌てず騒がず「チキンライスを」と返す余裕を見せましょう。
3種のソースはテーブルに常備してあるものを各自取ります。チキンは部位により骨付。蒸し鶏ももちろんですが、店によってはパサパサしがちなローストも、この店のものはしっかりした味わいです。ほかのメニューも美味しいものばかりなので、もう一品欲しいときなど野菜炒めや豆腐料理など合わせてみて下さい。
常にローカルの人々で賑わっており、食事時は特に混雑しますので、場合によっては相席で。
お会計をスタッフにお願いすると、店の入り口にあるチキン・カウンターに洗濯バサミでとめてある伝票を持ってきてくれるので、それを右奥の会計専用カウンターに持って行って支払います。1人前4ドル(税込)。ごちそうさまでした。
ラッフルスホテルから徒歩5分のパーヴィス・ストリート(Purvis Street)、行列のできるフレンチ・ビストロやコピの老舗店などが軒を連ねる穴場グルメスポットにある「津津餐室」。今回ご紹介した3軒の中では最も歴史が古く1930年代創業の名店です。
Chin Chin Eating House (津津餐室)
住所: 19 Purvis Street Singapore 188598
TEL: +65 6337 4640
営業時間: 月-日 7:00-21:00
チキンライスをより楽しむためのワンポイントアドバイス
Photo by Singapore Tourism Board
チキンライスは定食のようなセットになっており、鶏のスープで炊いたライス(タイ米で生姜やパンダンリーフで香りづけしてある)に、チキンの切り身が基本です。チキンは店によって中にハーブ類を詰めて蒸したもの、茹でたもの、ローストしたものなどがあります。
チキンは骨付の場合も多いので、骨なし希望の場合は注文時に「ボーンレス(boneless)」でと伝えましょう。大抵の場合チキンスープが付き、チリ、ジンジャー、ソイ(ローカルの濃い醤油に甘みを足したもの)の3種のソースをつけながら食べます。
チキンライスの素でローカルな味を再現!
さらに日本でもご自宅で手軽にローカルな味を再現してみたいという方はスーパーマーケットでチキンライスの素をどうぞ。
写真のものなら3ドル以内で手に入りますよ。
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