投稿者 : 古瀬 朋子、投稿日 2016 年 2月12日

濃厚で甘~いシンガポールのコーヒー「コピ」、知っておきたい注文の仕方

シンガポールでコーヒーを飲みたいとき、スターバックスほかチェーン店も色んなところにあり便利ですし、最近ではバリスタのいるおしゃれなカフェも増えてきました。しかし、ぜひ飲んでみてほしいのは、シンガポール人がこよなく愛するローカルコーヒー「コピ」です。

濃厚でとっても甘~いのが特徴の「コピ」

シンガポールはじめ東南アジアで飲まれる「コピ」は濃厚で非常に甘いのが特徴です。豆は主にロブスタ種で、砂糖、コーンスターチ、マーガリン(あるいはバター、かつてはラードも)などを加えて深くローストしてあります。

入れる方法もドリップ式やエスプレッソ式とは異なり、湯にパウダーを加えて混ぜ数分置いた後にコットンのフィルタで漉すというものです。その所作にも独特のスタイルがあり、お店の人が高い位置からコーヒーを注ぐ姿を見かけたら、それがちょうど漉しているときです。

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そして欠かせないのがコンデンスミルク。コピには必ずスプーンがつきますが、これは底にたまったコンデンスミルクをかき混ぜるためです。

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砂糖を加えないコピももちろんあります。ただし「ブラック」とは言いません。それ以外にも注文の仕方にバリエーションがあるので、ちょっと解説してみましょう。

甘くないコピはどれ?コピの種類と注文の仕方

まずはコピのメニューの基本。ミルク(練乳)の有無で「C(シー)」と「O(オー)」に分かれます。

  • Kopi :コーヒー+コンデンスミルク(加糖練乳)
  • Kopi C :コーヒー+エバミルク(無糖練乳)+砂糖
  • Kopi O :コーヒー+砂糖

はいお待たせしました。「砂糖なし」は「kosong(コソン)」と言います。これはマレー語で「0(ゼロ)」の意。

  • Kopi C kosong :コーヒー+エバミルク(無糖練乳)
  • Kopi O kosong :コーヒーのみ(ブラック)

さらに上級?「甘さ控えめ」の注文は「siew dai(シウタイ)」で決めましょう。漢字で「少底」つまり底の練乳を少なめにという意味です。練乳なしのKopi Oにも使えます。

  • Kopi C siew dai (siu dai / xiu dai): コーヒー+エバミルク(無糖練乳)+砂糖少々
  • Kopi O siew dai コーヒー+砂糖少々

逆に「甘さ追加」は「Ga Dai(加底)」と言うようですが、残念ながら筆者はこれを注文する猛者に出会ったことがありません。

冷たいコピを希望の場合は最初に英語で「Iced(アイス)」と言えば通じます。ローカル風な言い回しにこだわりたい方は最後に「peng(ピン)」をつけましょう。これは「氷」の南中国地方の発音です。

コピはもちろんテイクアウトもできます。「Take away(テイクアウェイ)」と言えば専用カップに入れてくれます。

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[one_half_last]ホーカーなどでは写真のようなバッグもあります。夏祭りの金魚すくいでもらう袋のようで、どことなく懐かしさが漂いますね。

これは「包(パオ)」あるいは「Packet(パケット)」と注文しましょう。[/one_half_last]

初級編:おなじみのチェーン店でコピをオーダー!

注文の仕方が分かったら、実際にお店に行ってみましょう!ホーカーセンターでも手軽に飲めますが、ここでは代表的な専門店を紹介します。いずれもショッピングモールに入っている事が多いので、お買い物のブレイクにもどうぞ。

キリニー コピティアム

[one_half]まず1919年創業のKilliney Kopitiam(キリニー コピティアム)。オーチャード・エリアのKilliney Road店が本店で、チャンギ空港各ターミナルにも小店舗あり。

公式サイト(英語):http://www.killiney-kopitiam.com/[/one_half]

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Killiney Kopitiam

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ヤ クン カヤトースト

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老舗(創業1940年代)Ya Kun Kaya Toast(ヤ クン カヤトースト)ではぜひ店名にもなっている「名物のカヤ・トースト」とともに味わってみて下さい。昔ながらの面影を残す本店はビジネス街のTelok Ayerにあります。

公式サイト(英語):http://www.yakun.com.sg/

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トーストボックス

[one_half]ショッピングモールに必ずと言っていいほど入っているのがToast Box(トーストボックス) 。同系列のパン屋Bread Talkと併設の場合が多く購入したパンをToast Boxに持ち込みOK。またローカルフードメニューも充実しています。

公式サイト(英語):http://www.toastbox.com.sg/[/one_half]

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上級編: よりローカルな雰囲気を味わえるカフェ

チャイナタウンの東亞餐室

[one_half]チャイナタウンのTong Ah Eating House[/one_half]

[one_half_last]チャイナタウンのTong Ah Eating House[/one_half_last]

チェーン店でもホーカーでもない店でコピを味わいたい という方はチャイナタウンのTong Ah Eating House(東亞餐室)へ。朝食やおやつに名物クリスピー・カヤトーストとともに。

またここは料理も美味しいと評判の店なので食事を堪能した後に一杯というのもおすす めです。

Tong Ah Eating House (東亞餐室)
住所:35 Keong Siak Rd 08913 Singapore
営業時間: 木-火 6:30 – 22:00 水定休
電話:+65 62235083 / +65 65674000

ブギスの東坡茶室

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おしゃれにコピを楽しみたい方はブギスのDonp-Po Colonial Cafe(東坡茶室)へ。

レトロかわいい内装が素敵な店内。ショーケースに並んだラブリーなケーキはスイーツというよりまさに「洋菓子」。ローカル女子に言わせると、ずばり「グランマ(おばあちゃん)風」なんだそうです。

Donp-Po Colonial Cafe (東坡茶室)
住所:56 Kandahar St 198904
営業時間: 日-木8:00-20:00 金-土8:00-22:00
電話: +65 6298 1318

コピをお土産に!

貴重なローカルコーヒー豆販売店「好的咖啡」

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コピのおいしさにはまった人に、最後はお土産情報を。ぜひコーヒー豆を買ってみたいという方のために、とっておきの店をご紹介します。

外で飲むことが一般的なため、非常に数が少ない持ち帰り専門のコーヒー豆店。中でも店主自ら豆をローストしている店はただ1軒、Ho Tit Coffee Powder Factory(好的咖啡)のみでしょう。

シンガポール建国前、1950年代創業のこの店は、2代目のドミニックさんが奥さんとともに切り盛りし、娘さんが後継者となるべく修行中。当時は多数あった家内工業スタイルの同業店も、今ではこの1軒を残すのみ。表が販売スペースになっており、奥にある昔ながらの焙煎機でローストした豆を販売しています。非常にハードな作業であり、また周辺住宅への煙害の可能性にも配慮すべく、現在は何も加えないコーヒー豆のローストのみ店で行っています。これは中国語の「白(何も加えられていないの意)」から「ホワイト・コーヒー(White Coffee)」と呼ばれるそう。砂糖とバターを加えたものは、住宅地から離れた工場でローストしたものを販売。

豆の種類はロブスタに限らずアラビカやリベリカなども扱い、リーズナブルなお値段で提供しています。近隣あるいは遠方からローカルの人々が足を運ぶのはもちろん、口コミやウェブで知り、わざわざ訪ねて来る外国人客も珍しくないとのこと。派手な観光地では出会えない、古き良き伝統を守るシンガポールの職人ファミリーが守る店、ぜひ行ってみませんか?

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Ho Tit Coffee Powder Factory (好的咖啡)
住所:402 Upper Paya Lebar Road 534988 Singapore
営業日:10:00-17:30 /定休日:日曜祝日
電話: +65 6288 4642
アクセス:MRT Circle Line・North-East LineのSerangoon駅からタクシーで5分[/one_half]

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フィルタやコンデンスミルクはスーパーマーケットでひと揃え

その他コピに必要なものはスーパーマーケットで揃えることができます。

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[one_half_last]「Kopi sock」つまり「コピのソックス」と呼ばれるコットンのフィルタ。[/one_half_last]

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[one_half_last]ラベルの印象が強烈なコンデンスミルク。[/one_half_last]

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[one_half_last]専門店のような本格的なものではありませんがコピのパウダーももちろん手に入ります。[/one_half_last]

バラマキ用のおみやげが欲しいという方は、インスタント製品も豊富に揃っています。日本でも皆さんそれぞれのコピをお楽しみ下さいね!

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