直行便で8時間! ミャンマーの見どころを一挙公開
ミャンマーと聞いて、どんな国だかピンとくる人のほうが少ないと思いますが、実は日本から直行便でアクセスできる意外と行きやすい国。直行便はANAが運航しており所要時間は約8時間です(復路は約6時間)。
見どころは多々ありますが、世界三大仏教遺産のバガンや幻想的なインレー湖など、雄大な自然のなかに歴史や文化を感じられるのが魅力。「東南アジア、最後のフロンティア」と呼ばれるミャンマーの、魅惑の観光スポットを紹介します。
バガン Bagan
ミャンマーの観光地といったら、絶対に外せないのが世界三大仏教遺跡に数えられるバガンです。中央部の平原にパゴダ(仏塔や寺院)が点在し、その数は2200以上ともいわれています。
バガンのパゴダは11世紀から13世紀頃に建てられたもの。高台のビュースポットからは、乾燥した大地で悠久のときを刻む寺院群を眺めることができます。
仏教遺跡を望むビュースポットはいくつかありますが、全域を眺めるなら約60mあるバガン・ビューイング・タワーがおすすめ(入場料US$5)。バガン随一の高級ホテル「オーリアム・パレス・ホテル&リゾート」の入口に立ち、360度の眺めを堪能できます。天候が安定する10~3月の早朝には気球が浮かび、オレンジ色に染まるパゴダとの組み合わせはフォトジェニック!
バガンはミャンマー初の統一国家バガン王朝が栄えた地。黄金色に輝くシュエズィーゴン・パゴダは、初代アノヤター王によって建てられたバガンを代表する宗教建築です。圧巻はやはり天高くそびえる黄金の仏塔。周辺では地元の人々が熱心にお祈りを捧げています。
バガンにはほかにも正方形のバランスが美しいアーナンダー寺院など貴重な遺跡が点在しています。こちらはアーナンダー寺院の4体ある仏像のひとつ。北門と南門の仏像は建造された12世紀当時のものです。
どうしてもパゴダメインになってしまうバガン観光ですが、地元の雰囲気を味わいたいなら市場へ。活気にあふれたニャウンウー・マーケットでは人々との交流を楽しめます。日焼け止めにタナカという植物を顔に塗りたくったおばちゃんも、目があうとにっこり。人々の素朴な優しさがミャンマーの大きな魅力です。
インレー湖 Inle Lake
中央部の高地に広がるインレー湖は、バガンと並んでミャンマーを代表する観光地。面積は箱根の芦ノ湖とほぼ同じ43.5㎢で、南北約18km、東西約5kmの細長い湖です。湖やその周辺にはさまざまな民族が暮らし、なかにはインダー族のように高床式の水上家屋で暮らしている人々も!
彼らは水草の上に泥を積み上げて浮き畑を造り、トマトをはじめとした野菜を栽培しています。ミャンマーで食べるトマトはほとんどがインレー湖産なんだとか。また漁業も盛んで、片足で船を漕ぐプロフェッショナルな操船技術を見ることができます。
湖上には寺院からホテル、織物工房までさまざまな施設があります。こちらはファウンドーウー・パゴダ。堂内には5体の仏像が安置されているのですが、参拝客が貼った金箔が重なり仏像が不格好なオブジェのように…。ちなみに台座まで上れるのは男性のみとなっています。
インレー湖があるシャン州は中国、タイ、ラオスと国境を接し、地域ごとに独特の文化を守り続けています。なかでも試してみたいのがシャン族に伝わるシャン料理。油っこいミャンマー料理のなかで、比較的あっさりとしており日本人に好評。特に魚から出汁をとったシャン・カウスェ(シャンヌードル)は、しっかりと旨味を追求した味付け。これは汁なしタイプですが、スープ麺もおいしいです。
ヤンゴン Yangon
日本からの直行便が到着するヤンゴンはミャンマー最大の都市。2006年にネピドーに遷都されるまではミャンマーの首都でした。今でも経済の中心地で、高層ビルが立ち並ぶ街中は多くの人が行き交い賑やか。国際的なブランドホテルも多く、観光・ビジネスの拠点でもあります。
ミャンマーは東南アジア最後のフロンティアなどと呼ばれ、日本を含め各国がこぞって投資合戦を繰り広げています。ヤンゴンで感じられるのは、経済的に上り調子の国ならではの「勢い」のようなもの。混沌とした街は未来に向けたエネルギーに満ちていますが、そんな中にもところどころで、黄金のパゴダが見られるのもヤンゴンらしさ。進化する都市と、大切に守り続けられている文化が共存するのがヤンゴンの魅力です。
ヤンゴンの北西部には、ミャンマー仏教の総本山と称されるシュエダゴン・パゴダが鎮座します。丘の上にそびえる黄金のパゴダは99.4m。境内にもところ狭しと黄金の仏像が並び、熱心に祈りを捧げる人でいっぱいです。
パゴダ内は裸足で移動。日中はかなり暑く、床も熱くなっているので、早朝か夕方の参拝がおすすめ。天高くそびえるストゥーパのほか、釣り鐘や仏足石など見どころも豊富です。
ミャンマーでは八曜日占いが人々の生活に根づいています。これは自分が生まれた曜日をもとにした占い。水曜を午前と午後にわけ、月~日曜と合わせて8つの曜日から占います。シュエダゴン・パゴダにもそれぞれ八曜日の方角に仏像が配され、その曜日に生まれた人が像に水をかけ祈る姿が。みなさんも参拝前には自分の生まれた曜日を調べておきましょう。
ヤンゴンのおみやげ探しといえば、ボージョー・アウンサン・マーケットが定番。観光客向けのおみやげ屋さんが並び、怪しい日本語を操るミャンマー人が話しかけてくる、ある意味東南アジアらしい市場です。
ここでTシャツやお菓子、置き物などミャンマーみやげが何でも揃います。
ミャンマーのダルマ「ピッタインダウン」などユニークなおみやげも。転んでも起きるという意味をもち、縁起のよい像として飾られるのだとか。ボクサーの友達がいたら、おみやげにいいかもしれません。
ほかにも魅力的な観光スポットが点在!
バガン、インレー湖、ヤンゴンというミャンマーの主要な観光地を紹介しましたが、ミャンマーにはほかにも魅力的な場所がいっぱいあるので、ざっと紹介しましょう。
ミャンマーではバガンの仏教遺跡と同じくらい有名なのがチャイティーヨー・パゴダ(ゴールデンロック)。ヤンゴンから北東へ、約160km離れた山岳地帯にあります。海抜1100mの山頂部に、黄金に輝く周囲25.6mの巨岩が。この岩は大地震でも落ちなかったことから奇跡の石として信仰の対象になっています。
ミャンマー第2の都市マンダレーは、1885年に大英帝国に併合されるまで、コンバウン王朝の首都として栄えた地。ミャンマー仏教の中心地であり、市街地では多くのパゴダが見られます。また旧王宮の建物が残るなど古都らしい風情が魅力です。
ミャンマーにビーチリゾートというイメージはないかもしれませんが、実はヨーロッパでは人気のリゾートエリアのひとつ。なかでも随一の美しさを見せるのが、西側に延びるガパリビーチです。旅行の口コミサイトTripAdvisorで「アジア・ベストビーチ」に選ばれたこともある、極上の白砂を堪能できます。
日本から直行便が運航しているのに、まだまだ情報が不足しているミャンマー。ベールに包まれた神秘の国も、少しずつその素顔を露わにしつつあります。観光地としてブレイクする前に、素朴な雰囲気を味わいに行ってみてはいかがでしょう?
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※取材協力:ミャンマーホテル観光省、ミャンマー観光連盟
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