近未来的な印象の強いマレーシアの首都クアラルンプールですが、ちょっと郊外へ足を延ばすと驚くような自然景観が広がります。今回ご紹介するのは、クアラルンプール中心部から北へ13㎞ほど離れた場所に位置するバトゥ洞窟(Batu Caves)。洞窟内に造られた寺院のスケールの大きさは圧巻です!

バトゥ洞窟はヒンドゥー教徒の聖地

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石灰石の洞窟の中にヒンドゥー寺院が造られたのは1982年のこと。 入口には巨大なムルガンの像が立ち、その横に272段の階段が待ち受けます。これは「カセドラルケーブ」と呼ばれる主祭壇へ続くルート。一気に上がると体力を消耗するので、休み休み、景色を楽しみながら行きましょう(歩きやすい靴で臨むのがオススメです)。
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人の手で設置された彫像や祭壇以上に見ごたえのあるのは、自然が作り出した洞窟の景観でしょう。巨大な洞窟のあちこちに鍾乳洞が下がり、神秘的なパワーが洞窟内に満ちている感じがします。敬虔なヒンドゥー教徒が参拝に訪れる神聖な場所なので、大きな声を出したり騒いだりするのは慎み、厳かな気持ちで訪れましょう。

 

一年で最も盛り上がるお祭り「タイプーサム」

BatuCave_ph4_Nastya_Tepikina_123RFPhoto by Nastya Tepikina / 123RF

ヒンドゥー教徒が多く住むマレーシアでは、ヒンドゥー教の祭事も盛ん。国内で毎年200万人以上の信者が参加すると言われるタイプーサムは、ヒンドゥー教最大のお祭りとして知られています。毎年ヒンドゥー暦10月(グレゴリオ暦1~2月)の満月の日に催されるもので、当日は夜明け前から身体を清めた信者たちが善行と感謝の気持ち、信仰心を示すために様々な儀式を行います。バトゥ洞窟には延べ100万人もの参拝客が集まるといわれ、供え物であるミルク壺を頭に乗せて階段を上がる教徒でごった返します。

 

タイプーサムが「奇祭」と呼ばれる、その理由は……

タイプーサムが一躍脚光を浴びるようになった背景には、エキセントリックな苦行にあります。敬虔な信者は頬や舌などに長い針や金串を刺したり、背中に鉤状の金具を引っ掛けたり、「カヴァディ」と呼ばれる儀式用具を持って寺院を参拝するのです。

なんでも参加者は1カ月前からこの日のために菜食、禁酒、禁欲をして精進を始めており、「物質的欲求から解放されて身体が肉体的快楽を欲さなくなった時に初めて、痛みを感じることなく神聖な苦行ができる」と信じているとか。当の本人たちはトランス状態に入ってしまうのでしょうが、見物に訪れる異教徒にとってはなんとも痛々しい……これが「奇祭」と呼ばれる所以です。

タイプーサム発祥の地であるインドでは、苦行があまりにも危険なため禁止されていますが、マレーシアやシンガポールなど外国ではいまだに盛大に行われている模様。マレーシアではクアラルンプールをはじめ、いくつかの州の祝日に制定されていますので(2015年は2月3日に開催済み)、チャンスがあれば覗いてみては?

 

バトゥ洞窟へのアクセス情報をチェック!

バトゥ洞窟へはクアラルンプール中心部から近郊列車のKTMコミューターを利用すると、片道30分ほどで行くことができます。最寄り駅はバトゥ・ケーブス(駅番号KC05)。終点なので行先を間違えることも、下りそびれることもまずありません。KLセントラル駅から目的地までは片道2リンギット(約65円)とリーズナブル。何より渋滞の心配ナシで移動できるので、ふらりと足を延ばすにはもってこいです。

 

バトゥ洞窟の詳細情報

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