投稿者 : トラベル ライター、投稿日 2014 年 12月24日

韓国ソウルへ週末旅行!酒と美食に溺れる58時間の旅

それほど世界中の料理を知っているわけではないのですが、韓国料理って実は世界一旨いのではないかと密かに思っています。韓国は夜通し飲める「居酒屋文化」華やかなりし国。ならば、倒れるまで飲んで食ってみようではないですか。金曜夜発、月曜朝帰りの食い倒れ弾丸週末旅行をレポートします!

真夜中のスタミナスープ

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Photo By hot-korea.com

男5人がソウル・金浦空港に集合したのは金曜夜11時のこと。メンバーは職場の先輩とその知人です。初対面のSさんは以前韓国に駐在していたため、彼を先頭にタクシーに乗って市内へ移動します。到着したのは駅前食堂のような感じの古い店。化粧板で作られたテーブルの脚がガタガタいうのも味といったところでしょうか。

やがて全員の前にどんぶりが運ばれてきました。どんぶりにはやや赤みがかったスープがたたえられており、その中にネギと一緒に赤黒い塊がごろごろと浮いています。食べてみると、レバーのようなコクがあるが、それよりはマイルドな味。ソンジヘジャンククといって牛の血を固めたものが入ったスープだそうです。

「へジャン」は漢字で書くと「解腸」。そもそもは二日酔いを覚ますために食べるものらしいのですが、酒を飲みながら食べても効果はあるのでしょうか。しかし、このこってりしたものをどんぶり一杯というのはなかなかキツイ量です。しかし、自然と焼酎が進んでしまうのは確かです。その日は遅くなったので全員でサウナ泊をし、横になると気絶するように落ちてしまいました。

鶏を丸ごと一羽煮込んだ鍋

翌日はお昼近くに起きて、ホテルにチェックイン。その後、東大門近くの食堂へ「タッカンマリ」を食べに行くために、Sさんを先頭に向かいます。古びた食堂が両側に軒を連ねた狭い路地にある一軒の食堂へ。このあたりは皆タッカンマリを食べさせる店で、この店もメニューは一品だけだそうです。

店内は人でいっぱいで、座敷の席にキツキツになって座ります。テーブルにはガスコンロが置いてあり、コンロの上の金だらいのような鍋の中には、鶏が丸々一羽、ジャガイモと一緒に鎮座しています。タッカンマリとは、簡単にいってしまうと鶏をまるごと使った水炊きのようなもの。鍋が温まってくると、店の人が大きな鋏を使って鶏を取り分けてくれます。醤油、酢、唐辛子ペーストを入れたタレにつけて食べると、鶏肉がじんわりと美味い。まさに沁みる旨さです。これは(も?)酒が進んでしまいました。シメにはうどんを残り汁に入れれば、完璧です。酔いと満腹感で動くのが億劫になってしまい、ホテルに戻って昼寝してしまいました。

 

やっぱり蟹ってスゴイ!美味しい!

12-13_change2Photo By www.prosoycrab.co.jp

再び集合したのは夜の8時。Sさんを先頭にタクシーで江南へ向かいます。大きな食堂がちらほら並ぶ一角で車を降りました。

今回のお目当ては「カンジャンケジャン」。生のワタリ蟹を赤くてドロドロのタレに漬けたケジャンは日本でもよくお目にかかりますが、それを醤油で作って熟成させたものです。
ケジャンは味こそ美味しいものの、食べづらいので何となく敬遠していました。あまり期待せず待っていると、皿に盛られた蟹が登場しました。甲羅を外して食べやすい大きさにカットしてあります。切り口からのぞく色鮮やかなオレンジ色の味噌が綺麗です。

とりあえず脚をもいで身を吸ってみると「何だこれは?」と、思わず固まってしまうような美味しさ。蟹の身の甘さと醤油の塩辛さ、それに香辛料のような香りが混ざってすごく複雑な味わいなのです。味噌をすするとさらにコク深くなります。なんでも、漬け汁はうなぎのタレ方式で、昔から継ぎ足して作っているそうです。

また、おすすめの食べ方は甲羅にご飯を入れることですが、ご飯をいくらでも食べられてしまうので「飯泥棒」と呼ばれているのだとか。いや、酒泥棒でもあります。店を出た後はホテル近くの居酒屋で飲み直し。さすがに、つまみはキムチやナムルのようなものをちょこちょこつまむだけです。

翌日は昼過ぎから、ホテルの近くで豚のリブとジャガイモの鍋・カムジャタンを肴にスタート。飯→酒→飯→酒の二拍子はそのまま夜まで続き、翌早朝に僕たち5人は息も絶え絶えに帰りの便に乗り込んだのでした。飯も酒も体力の限り満喫した旅でした。

 

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Cover photo by  Yun Seon Hong

文:谷 寛彦