上海には、日本にまだ上陸していないホテルブランドやデザインにこだわるスタイリッシュなホテルが多く開業しています。その中でオープンから数年経っても人気が衰えないのは、見た目のおしゃれさだけでなくホスピタリティーも洗練されていて、かつ記憶に残る体験をさせてくれるホテル。そこで今回は、上海をこよなく愛すライターが実際に宿泊し、デザイン・コスパ・快適性において太鼓判を押す5軒を紹介します。

喧騒を見下ろしながら静寂を味わう 「ザ プリ ホテル アンド スパ」

ザ プリ ホテル アンド スパ

ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド加盟のザ プリ ホテル アンド スパは、上海の中心部・静安区の静安公園に隣接されたシティリゾートです。このエリアは再開発が盛んで、常にエネルギッシュな空気が取り巻いていますが、ホテルの中はそれが嘘かのような静寂に包まれています。

ザ プリ ホテル アンド スパ

洗練されたインテリアには、中国らしいあしらいがそこかしこに。木目を基調としていてゆったりと心を落ち着かせることができます。

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大きな窓から古き良き上海のローカルな住宅を望むインドアプール。水の音を聞きながら、プールサイドでゆったりとブランチを楽しむのもおすすめです。

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カウンターの長さなんと32m。その名も「LONG BAR」は、世界中から訪れるゲストが座っているだけで絵になる、フォトジェニックな大人のバーです。

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特に気に入ったのは客室のベッド。ふわっと包み込まれるような夢のような寝心地は、滞在から時間がたった今でもしっかりと記憶しているほどです。旅の疲ればかりでなく、心まで癒やしてくれる極上のマットでした。

今回「Anantara Spa」は利用しませんでしたが、ホテル名に「スパ」と入っているだけあり、そのクオリティーの高さは常に話題です。次回はぜひスパでも癒やされたいと思います。

ザ プリ ホテル アンド スパ(The PuLi Hotel and Spa)

煌めく外灘の夜景を独占!ホテル インディゴ 上海 オン ザ バンド

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上海を代表する観光エリア・外灘の南に位置するホテル インディゴ 上海 オン ザ バンドは、何と言っても外灘と黄浦江を挟んだ対岸・浦東の、両方の夜景が見られるのが特徴。まるで宝石箱をひっくり返したような煌めく光景に、上海という街が持つパワフルさを感じずにはいられません。ここに来ると間違いなく高揚感に浸れます。

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最上階・30階のバー「Char Bar」からの眺め。このテラス席からの景色は、上海で一番インパクトがありました。

そんな色とりどりの夜景に負けないくらいのポップな仕掛けが、ホテル内の至るところに。ロビーやラウンジ、ライブラリーなどの公共スペースには、デザイン性の高いオブジェや家具が置かれています。宝探し気分でいろいろと見て回るのが本当に楽しい!

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6階のレストラン「QUAY」。ここからの景色も素晴らしいのですが、使われているカトラリー類もいちいちかわいい。いつもの小吃(中華の軽食)もおしゃれに見えます。

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客室のインテリアは「オールド上海」がテーマ。上海の街が描かれた壁とポップな色使い、そしてテキスタイルの取り入れ方がセンス抜群!旅気分をぐっと押し上げてくれます。

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アメニティーは女性にとって重要なポイントですが、「ホテル インディゴ 上海 オン ザ バンド」では、中国ではじめてオーガニックプロダクトとして認められたという「Ba Yan Ka La」が採用されています。それなりにお値段がするブランドなので、こうやって試すことができるのはとっても嬉しい。ちなみに、ちょっと気の利いた上海土産としてもおすすめです。

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このホテルで感動したことがもう1つ。正午にチェックアウトしてから深夜のフライトまで時間があったのですが、出発前に預かっていただいた荷物を取りに戻った際、プールのロッカールームシャワーを使わせてくれました。チェックアウト後も変わらず、ゲストと同じように扱ってくれる対応が嬉しかったです。

ホテル インディゴ 上海 オン ザ バンド(Hotel Indigo Shanghai on The Bund)

五感を刺激する新天地のランドマーク。「アンダーズ 新天地 上海」

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まだアジアで3軒しかないアンダーズは、ハイアットグループが手がけるラグジュアリーなライフスタイルホテル。東京は2014年に開業しましたが、アンダーズ 新天地 上海はそれよりも3年も前、2011年にオープンしていました。ラグジュアリーな世界観は当時から話題でしたが、東京のアンダーズよりもリーズナブルに宿泊できるとあって、最近私の周りでは「上海に行ったらぜひアンダーズに泊まってみたい」という人がじわじわと増えています。

木のぬくもりを感じさせる雰囲気ながら、所々に置かれたアート作品が自然に馴染む絶妙なバランスはさすがの一言。館内でほのかに漂う香りにも癒やされます。

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客室にもこのホテルならではの仕掛けが盛りだくさんでした。天井のLED照明は自分がいちばん心地いいと感じる照度に調節できるので、目が覚めてもまたふっと眠りの世界に呼び戻されてしまいます。その心地よさたるや、二度寝どころではありません(笑)。

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半透明のバスタブは何色にも変化するユニークな構造。客室の中でこんなに非日常を感じられる経験は、なかなかできるものではないでしょう。

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窓からは上海屈指の観光地・新天地を眼下に見ることができます。このエリアも年々拡大されて様変わりしているので、訪れる度に「あ、また変わってる!」と新たな発見が。

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もうひとつ特筆すべきが、ホテル内にあるレストラン「海派(ハイパイ)」のウイークエンドランチ。朝食レストランでもある「海派」には、168元で上海料理のオーダービュッフェが楽しめるのです。中華料理は大人数でないとなかなか食べづらいのですが、ここは小さめのポーションなので、いろんなメニューを試すことができます。どのメニューも日本人の口に合うハズレなしの味です。

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実はチェックアウトした後に、私の乗る予定だった便が急遽欠航になってしまいました。いろいろと手続きがあったので、Wi-Fiを使わせて欲しいと事情を説明すると、スタッフの方は快く応じてくれました。旅にはハプニングがつきものですが、そんな時に誰かが味方になってくれると嬉しいもの。おかげで終始安心感に包まれた滞在になりました。

アンダーズ 新天地 上海(Andaz Xintiandi Shanghai )

初めての上海に選びたい「レ スイーツ オリエント外灘上海」

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初めて上海に訪れるのならば、「レ スイーツ オリエント外灘上海」をおすすめします。立地が抜群に良く、外灘や豫園などの上海の主要な観光スポットに徒歩でアクセスできるからです。ですが、このホテルの良さは何と言っても客室からの眺め!個人的には、リバービューのお部屋に最大の価値があると思っています。

シンプルでスタイリッシュなインテリアは、窓の外の景色をドラマチックに引き立てていました。窓全体がまるで大きな額に飾られた絵画のよう!

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実は私が上海で暮らしていた時、初めて上海を訪れた知人ライターがこのホテルにステイしたのですが、「こんなベストなロケーションで外灘の夜景を見られるなんて!」と在住者ながら感動したのを覚えています。以降自分も上海のホテルに迷ったらここに泊まりますし、初心者にはかなりの確率で勧めています。

このホテルに泊まった時にもう一つ感動したのが、2階のラウンジ。コーヒーや紅茶、スイーツなどが用意されていて、24時間いつでも使えるというものでした。黄浦江の対岸・浦東側の夜景が目の前に広がる贅沢なシチュエーションは、まさに秘密にしておきたい“とっておきの場所”。外灘のお店はどこも人気で、窓際に席を取ろうと思うとかなり大変。このラウンジを利用するだけでも滞在する価値があります。

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過度に尖りすぎていないデザインホテルは、恐らくどんな世代の方も受け入れられると思います。感度を上げてくれるのに、緊張をもたらさない心地よさ。そんなちょうど良さが、多くのリピーターを呼び寄せているのかもしれません。

レ スイーツ オリエント外灘上海(Les Suites Orient, Bund Shanghai)

リピーターならコスパ抜群の「ペンタホテル上海」

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何度も上海を訪れている方や、宿泊費をおさえたいと思っている方にうってつけなのが、「ペンタホテル上海」。日本にはないホテルなので聞き馴染みがないかもしれませんが、「ペンタホテル」はヨーロッパ発のホテルチェーンです。

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このホテルは日本からの出張者も多く集まる長寧区にあり、中山公園に隣接しています。2,3,4号線が通る地下鉄「中山公園駅」から徒歩1分なので、どこに行くにも便利です。そして一番のポイントは、カジュアル使いできる価格。宿泊のタイミング次第では、1万円でお釣りがくることもあります。

海外のホテル選びは難しく、安く抑えようとするとどうしても立地や快適性、セキュリティー面で妥協せざるを得ません。もちろん、ホテルのデザインにはこだわっていられなくなるのが常ですが、ここはそのいずれも諦めなくてもいいという、奇跡の1軒です。

フロントにはおしゃれなレストランカフェ「Penta Lounge」が併設。朝ごはんもここでいただけます。私は朝食なしの素泊まりにしていたのですが、いい香りに誘われて「やっぱり食べたい!」とオーダー。宿泊者は外からのゲストよりもリーズナブルな値段でブッフェが楽しめました。

お部屋はシンプルで快適な造り。

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今回は利用できませんでしたが、無料のレンタルサイクルサービスもありました。いろいろと使い勝手がよいので、覚えておいて損なしのホテル。おすすめしたい反面、あんまり人気になりすぎて空室がなくなるのも惜しいな…、と勝手なことを思っていたりします。

ペンタ ホテル 上海(Pentahotel Shanghai)

旅の良し悪しはホテルで変わると言っても過言ではありません。今回ご紹介した5軒は見どころや楽しみ方がたくさんあるので、ずっと中に居てしまう、という逆リスクもありますが…。私がプライベートで滞在した個人的な感想ですが、皆様のホテル選びの参考になれば幸いです。