乗って安心! 安全性が高いエアラインを紹介します!
海外旅行の計画を練るとき、気になるのは飛行機の安全性です。事故を起こしていないエアラインはどこなのか、遅延が少ないエアラインはどこなのか。情報を事前にチェックした上で利用するエアラインを選びたいですよね。
そこで、安全度の高いエアラインをクローズアップしてみました。
飛行機の事故が減っているって本当なの?
安全度の高いエアラインのランキングを紹介する前に、知っておきたいのが事故率の推移です。昔と比べて減っているのか、あるいは増えてきているのか。いま世界ではどれぐらい航空機の事故が起きているのでしょうか。
航空事故や事件、ハイジャックなど航空機に関するデータを集めた情報サイトASN(Aviation Safety Network=航空安全ネットワーク)のレポートによれば、旅客機と貨物機を含めた死亡事故は年々減少しています。
ピーク時の1948年には80件もの事故が報告されていますが、2017年はわずか10件。死亡者数は44人。これは過去最低の数字です。大型旅客機の墜落事故はまったくなく、航空史においては2017年は記念すべき「事故が少ない年」だったのです。
とはいえ事故率は気になるますよね。
飛行機に乗って死亡する確率はどれぐらいなのか。調べてみると、736万便当たりわずか1件。つまり0.000014%ということ。自動車や災害などと比べると遥かに低い数字であることがわかります。
LCCの台頭でいまや世界中で航空ネットワークが拡大し、便数は爆発的に増えています。それでも事故率が減っているのは航空機自体の性能が向上し安全性が高まっていること、保守メンテナンスの技術が上がっていること、そして事故を機に世界中の知見が集約される仕組みが整ってきたためです。
いったん事故が起きるとインパクトが大きいため、飛行機は事故のリスクが高いように思われがちですが、数字からいえばきわめて安全な移動手段なのです。
これが安全の高いエアラインランキングだ!
多角的な要素からエアラインの安全性を測定している航空会社の格付け機関Airlineratings.comは、毎年、安全度の高いエアラインを発表しています。
乗客のレビュー、機内設備、安全性、収益性、保有機材の機齢、環境保護方針など、13の審査カテゴリーにおいて安全性を評価した結果です。
今年はどんなエアラインが栄誉に浴したのでしょう。トップ20のエアラインを以下に紹介しましょう(アルファベット順)。
• ニュージーランド航空(Air New Zealand)
• アラスカ航空(Alaska Airlines)
• ANA
• ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)
• キャセイパシフィック航空(Cathay Pacific)
• エミレーツ航空(Emirates)
• エティハド航空(etihad)
• エバー航空(EVA Airway)
• フィンエアー(Finnair)
• ハワイアン航空(Hawaiian Airlines)
• JAL
• KLMオランダ航空(KLM Royal Dutch Airlines)
• ルフトハンザドイツ航空(Lufthansa)
• カンタス航空(Qantas)
• ロイヤルヨルダン航空(Royal Jordanian Airlines)
• スカンジナビア航空(Scandinavian Airlines System)
• シンガポール航空(Singapore Airlines)
• スイスインターナショナルエアラインズ(Swissair)
• ヴァージン・アトランティック航空(Virgin Atlantic Airways)
• ヴァージン・オーストラリア航空(Virgin Australia)
いかがでしょう。これらが世界一安全なエアラインの顔ぶれです。
ちなみに最も安全なLCC10社も発表されています。その結果は以下の通り(アルファベット順)。
• エアリンガス(Aer Lingus)
• フライビー(Flybe)
• フロンティア航空(Frontier Airlines)
• 香港エクスプレス航空(HKexpress )
• ジェットブルー航空(JetBlue Airways)
• ジェットスター航空(Jetstar Airways)
• トーマス・クック航空(Thomas Cook Airlines)
• ヴァージン・アメリカ (Virgin America) 注)
• ブエリング航空(Vueling Airlines)
• ウエストジェット航空(WestJet Airlines)
注)ヴァージン・アメリカは2018年4月にアラスカ航空に買収統合され、いまは存在していません。
日本のLCCが早くこの顔ぶれに加わることを期待したいですね。
安全性の高いエアライン3社の魅力
安全性はNO.1!時間にも正確なカンタス航空
Airlineratings.comではトップ20の順位付けはしていませんが、毎年トップのエアラインだけは選出しています。2018年にもっとも安全なエアラインに選ばれたのは、オーストラリアのカンタス航空です。
カンタス航空はジェット機になってからというもの一度も事故を起こしていない超優良エアライン。世界最大規模の飛行機旅行データのネットワークを擁するOAG(Officail Airline Guide)が発着時間に正確なエアラインを評価している「定時運行星評価」でも、カンタス航空は満点の五つ星を獲得しています。
事故がなく安全で、時間にも正確なカンタス航空。旅行者にとっては大満足のエアラインではないでしょうか。
フレンドリーなニュージーランド航空も安全なエアライン
充実した機内エンターテインメントやフレンドリーなサービスで定評があるニュージーランド航空も安全性が高いエアラインの一社。今回、6年連続でトップ20社に選ばれています。
AirlineRatings.com編集長のジェフリー・トーマス氏は、「事実上、 ニュージーランド航空はすべての審査カテゴリーにおいて首位、または同率首位でした。今世紀に入ってから、 このように継続的に成功している航空会社は、 ニュージーランド航空以外にありません」と高く評価しています。
カンタス航空といいニュージーランド航空といい、オセアニア地域のエアラインの安全性にかける努力には拍手を送りたいですね。
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美味しくて安全!? キャセイパシフィック
香港のキャセイパシフィックも安全性の高さでは評価されているエアラインです。
Airlineratings.comと同じように、ドイツのJACDEC(Jet Airliner Crash Data Evaluation Centre)も航空安全評価を行ない、毎年「エアラインセーフティランキング」を発表していますが、昨年トップに選ばれたのはキャセイパシフィックでした。
キャセイパシフィックは、英国の航空リサーチ機関スカイトラックスが実施する「機内食がおいしい航空会社ランキング」にもたびたび選ばれているエアライン。機内食は日本人にも食べやすいと好評です。
「安全で美味しい」のがキャセイパシフィックなのです。
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このほか、ANAとJALの2社も安全性の高いエアライン20社に選出されていました。日本を代表するエアラインが選出されているのはうれしい限り。
また、エミレーツやエティハド、ロイヤルヨルダン航空といった中東のエアラインも安全性の確保につとめていることがわかります。
次の海外旅行の計画を立てるときにはこうしたデータをエアライン選びの参考にしてみませんか。
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