これなら機内で退屈しない! 機内エンタメが充実しているエアライン
長時間のフライトで楽しみなのが、機内エンターテイメントです。映画を見たり、音楽を聞いたり、ゲームで遊んだり。うれしいことに最近は機内エンターテイメントに力を入れるエアラインが増えてきました。機内エンターテイメントを指標にしたエアラインランキングのほか、とびきりプログラムが充実しているエアラインをご紹介します。
エアラインの最新機内エンタメ事情
いかに乗客の満足度を上げ、リピーターを増やすか。これは競争が激化する中でエアラインの最重要課題といってもいいでしょう。
そのため、ここ数年の機内エンターテイメントの充実度は飛躍的に上がっています。最新の映画を多数取り入れ上映し複数の言語で鑑賞できるようにしたり、旧作や名作もたくさん取り入れていることが当たり前になりました。機内で聞ける音楽の種類も増加の一途をたどっています。
では、どんなエアラインの機内エンターテイメントが優れているのでしょうか。英国の大手航空リサーチ機関、スカイトラックスが2017年に実施したランキングを見てみましょう。
1.エミレーツ
2.カタール航空
3.シンガポール航空
4.ターキッシュエアラインズ
5.ヴァージンアトランティック
6.ルフトハンザ
7.カンタス
8.エティハド航空
9.デルタ航空
10.タイ航空
ご覧のように、中東のエアラインの強さが光ります。アジアからはターキッシュエアラインズやシンガポール航空、タイ航空が選ばれています。
日本のエアラインが選ばれていないのは残念ですが、これは実施しているのが英国ベースの機関であることを考慮した方がいいでしょう。ヨーロッパの人々にとって、路線数が少ない日本のエアラインはあまり身近なエアラインではありません。
一方、中東のエアラインはヨーロッパに積極的にネットワークを広げ、顧客獲得のために機内エンターテイメントを強化しています。このランキングは、ヨーロッパ路線に強いエアラインのランキングとして見ることもできるのです。
豊富なプログラムなら中東のエアラインが一押し
ランキングの1位に輝いたエミレーツを始め、2位のカタール航空や8位のエティハドなど、機内エンターテイメントの充実度は中東のエアラインの独壇場。特に評価が高いのがエミレーツです。他のエアラインも機内エンターテイメントを強化する中、エミレーツはこの賞を13年連続して受賞しています。
では、どれほど充実しているのでしょうか。エミレーツを機内エンターテイメントをクローズアップしてみましょう。
エミレーツでは機内エンターテイメントシステムを「ice」と呼んでいます。これは、インフォメーション(information)、コミュニケーション(communication)、エンターテイメント(entertainment)の略。乗客がいつでもフライトに関する適切な情報にふれることができ、Wi-Fi通信や携帯電話、データ・ローミング・サービスも利用可能で、さらに映画やテレビ番組、音楽などを楽しめる環境を提供しているわけです。
その中でなんといっても圧巻なのは、3500チャンネル以上もある映画やテレビ番組、音楽やゲームのプログラムです。
ハリウッドの新作からドキュメンタリー、アニメ、名作、ディズニー映画、マーベル映画、ボリウッド映画(インドの映画)、アラビア映画、アジア映画、アフリカ映画、ラテンアメリカ映画など20以上のカテゴリーで映画を上映しており、日本語での鑑賞可能な映画も豊富に揃っています。
テレビ番組も負けてはいません。コメディ、ドラマ、ドキュメンタリー、自然、ライフスタイル、スポーツ、ビジネス、キッズ&ティーンズなどカテゴリーはやはり20以上。音楽も、最新ポップス、クラシック、ジャズ、ダンス音楽、ヒップホップなどほとんどのジャンルを網羅しています。必ず自分の好みが見つかるラインナップといっても過言ではありません。
ラインナップがHPからダウンロードできるのもいいですね。エミレーツの飛行機に乗ったら何を見ようか。そんな計画を練るのも簡単です。
ほぼ全てのエミレーツ便の機内で、最大20MBまで無料のWi-Fi接続を利用できるのも便利。ログイン後2時間以内という制約はありますが、SNSを見たり、メッセージを送信するにはじゅうぶんでしょう。
常に進化を続けるエミレーツの機内エンターテイメント。評価が高いのも納得の密度の濃いサービス内容です。
アジアのエアラインならシンガポール航空がナンバーワン!?
機内サービスや機内食などエアラインに関するランキングでは、常に上位にランクインしているシンガポール航空。
機内エンターテイメントも例外ではありません。先に紹介したランキングでは3位。アジアではナンバーワンの評価です。
シンガポール航空の機内エンターテイメント「クリスワールド」のプログラム数は、映画やテレビ番組、音楽やゲームなど、1000以上。エミレーツと比べると若干見劣りがしますが、プログラムが厳選されているのが特徴です。
例えば映画では日本路線で鑑賞できる日本語対応の映画は、字幕版、吹替版を合わせると約50本。「ブラックパンサー」や「リメンバーミー」「ペンタゴン・ペーパーズ」など新作が豊富に揃っています。邦画も25本。映画好きも満足できるラインナップです。
きめの細かなサービス、評価の高い機内食などトータルで考えると、シンガポール航空の機内では快適な時間を送れることは確実です。
ヨーロッパのエアラインならおすすめはルフトハンザ
日本からヨーロッパまでは最短でも10時間。12、13時間もの長時間フライトが余儀なくされる環境では、やはり機内エンターテイメントが充実しているとうれしいですよね。
ヨーロッパのエアラインの中で高く評価されているのがルフトハンザ。先のランキングでも6位にランクインしていました。5位のヴァージンアトランティックが現在、日本に就航していないため、ルフトハンザはヨーロッパまで楽しく過ごしたい人にとっては貴重な選択肢といえるでしょう。
ルフトハンザの機内で鑑賞できる映画は120種類以上、TV番組は200種類以上。エミレーツやシンガポール航空と比べると少なめですが、ルフトハンザではスポーツのライブTVチャンネルが充実しています。
Sport 24、CNN、Euronewsを機内でライブで鑑賞できるのです。ワールドカップや五輪などスポーツのビッグイベントを見逃したくないという方には絶対におすすめです。
セーフティビデオが楽しいニュージーランド航空にも注目
ニュージーランド航空も機内エンターテイメントが好評のエアラインです。
路線が限定されるためランキングには選ばれていませんが、乗客を飽きさせないプログラムが搭載されています。
とりわけ特徴的なのがセーフティビデオです。なんとなく事務的にセーフティビデオを見ているという方が多い中、ニュージーランド航空は趣向を凝らし「見たくなるセーフティビデオ」を定期的に送り出しています。
あるときにはラグビーのオールブラックスの主要メンバーを起用したり、あるときには映画「ホビット」シリーズにちなんだビデオを制作したり。乗務員が素肌にボディペイントして登場するビデオもありました。
最新作は、ハリウッド俳優で映画監督、環境保護活動家でもあるエイド リアン・グレニアーさんが案内人となって登場する「世界で最もクールな大陸」。なんと舞台は南極大陸です。
映画も充実しています。日本語で鑑賞できる映画の数は約80本。ハリウッドの新作も多数網羅しているので、楽しみはつきません。TEDのプログラムも多数導入されているので、プレゼンテーションや英語を学びたいという方にぴったりでしょう。
ラグビーが強いお国柄を反映して、ラグビーの番組も充実していますよ。
さて、いかがでしたか? 旅行はまず目的地があって、そこからエアラインを選ぶのが通常パターン。機内エンターテイメントを条件にエアライン選びをする方は少ないかもしれませんが、もし複数の選択肢があったら、ぜひ機内エンターテイメントの充実度を指針にエアラインを検討してみてください。旅の楽しさが違ってきますよ。
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初めまして。酒と旅行がメインのブログを書いているcongiro(コンヒーロ)と申します。 普段から日本各地を旅しては、地元の方々が飲んでいる日常系の日本酒を好んで買って楽しんでいます。 特に好きなのは、その土地の日常酒を、その土地の方たちがいる酒場で飲むことですね。「誰かの日常は、私の非日常」。それを念頭に、いつも楽しく旅をしています。...
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