投稿者 : 直子 澄田、投稿日 2017 年 12月6日

憂鬱な1日にさよなら!クリスマスを消す方法を教えます

北からの風にぶるっと身を震わせる季節になりました。しかし、寒いのは風のせいばかりではありません。そう、今年もあの季節がやって来てしまいました。やっと終わったと思ったクリスマス。歳を重ねると時の流れが加速するとはよく聞きますが、こんなに早いものなのかと愕然としてしまいます。いっそのことクリスマスを消してくださいと、サンタさんにお願いしようか。そんな方に朗報です。実はクリスマスって消すことができるんですよ。今回は、その方法をご紹介いたしましょう。

ライト兄弟とその後の偉人に思いを馳せる

クリスマスを消すにあたり、まずは114年前に人類初の動力飛行に成功したライト兄弟に感謝の意を表しましょう。1903年12月7日、クリスマスが迫る寒空の下、2人がこの偉業を成し遂げたからこそ、今、私たちがクリスマスを消すことができるのです。

1927年には、チャールズ・リンドバーグがニューヨークからパリへ無着陸で大西洋横断飛行を実現させました。このとき所要時間は33時間29分30秒。その後先人たちが危険を冒しつつも決死の飛行を繰り返し、ついに1950年代、ジェット機が誕生。巡航速度700km/時というスピードでの移動が可能となります。この驚異的なスピードが、時間を超えることを可能にしたのです。

マゼラン一行が気づいた1日のずれ

1522年、マゼランが率いたスペイン船が世界一周しスペインに戻ってきたとき、スペインの日付と乗組員が記録していた日付が1日違い、大論争を巻き起こしました。今ではその理由は明確ですね。地球は丸いため、一方向に進み続けると、どこかで時間を修正する必要があるのです。しかし、当時は時差についての概念がなかったため、大きな謎として世間を騒がせました。日付変更線が導入されたのは、ずっと後の1883年のこと。日付が変わる場所が人の多い所だと面倒なので、海の上でなるべく人がいないところに日付変更線が引かれました。GoogleMapでぐいーっと地図を縮小していくと、日本の東、アメリカ大陸との間の海上に線が引かれています。それが日付変更線。日付変更線を西から東に通るときは1日戻り、東から西へ通るときは1日進めます。

具体的に見てみましょう。ハワイのツアーを検索してみると、3泊5日とか4泊6日という日程がメインです。詳しく日程をみてみると、11月20日(月)の20:30に東京を出発した飛行機は、同じ日の朝8:00にハワイに到着。7時間近く飛行機に乗ったのにもかかわらず、時間が戻ってしまうのは日付変更線を越えて1日戻ったから。反対にハワイから戻ってくる場合は日付変更線を越えたときに一気に24時間、進んでしまいます。もうおわかりでしょう。この現象を利用して、クリスマスを消してしまおうという魂胆です。

実際にクリスマスを消したBさんの話

それにしても、クリスマスを消すってどんな気分なのでしょうか。実際にクリスマスを消した先輩に話を聞くことができました。

クリスマスを消そうと思ったきかっけは?

-上司にはいつも怒られ仕事や職場の人間関係に疲れているところに彼氏との別れが重なり、さらに親友は片想いに悩んでいて。世間はクリスマス一色だし、もう日本にいるのが辛くなったんですよね。

どこに、だれと行ったのですか?

-テレビの制作会社でADをしていた女友達と2人で。お互い似たような境遇で、仕事にも恋愛にも疲れていて。2人でハワイのオアフ島に行きました。

旅先ではどういう風に過ごしましたか?

-友達とず~っと喋ってましたね。お酒飲んで、おいしいもの食べて…。オアフだから買物には困らないし、ネイルサロンでかわいいネイルをしてもらったり…。

そういえば、プールには行ったけど海には入らなかったな…。やっぱり海ってちょっとパワーがあるから、そのときは海に癒される気力もなかったのかも。

帰国後の気分は?

-遊び疲れてくたくたになって飛行機に乗ったので、フライト中は爆睡。起きたらクリスマスが終わっていました。気分爽快♪

ちらりと「消さなくても良かったかな?」と思ったのですが、そう思えるほど心が回復してたんだと思います。

今年のクリスマスを消そうとしている方に一言

-海外のクリスマスは明るくて、お祭りみたいで、クリスマスセールもたくさんやっててすごく楽しいのでおすすめです。カップルっていうよりファミリーで過ごす感じで、日本と全然違うので、消したかったらどんどん消しましょう!冬休み前で、お値段が安いのも魅力です!!

いかがでしょう。とても充実したロストクリスマスを過ごせたよう。これはクリスマスを消さない手はありません。

ロストクリスマスにおすすめの旅先

それでは、今年実際にクリスマスを消そうと思っている方におすすめの消し先をご紹介しましょう。

1.一緒に消してくれる友達がいるならハワイがベスト

おすすめナンバーワンはやっぱりハワイ。グルメに観光、ショッピング…。さすがキング・オブ・リゾート。万人を楽しませてくれるエンターテインメントが用意されています。クリスマスをハワイで過ごしたなんてちょっとしたリア充風。海に入らなくても絶景トレイルを歩けば身も心もすっきり。

ハワイ

ただしハワイの場合、一緒に行ってくれる友達が欲しいところ。ひとりでは少し寂しい場所というのがデメリットです。

消えたクリスマスの一例

12月24日 11:45 ホノルル発

12月25日 16:05 爽やかに日本着

Point:友達がいるならベスト。アクティビティやグルメ、ショッピング。楽しみは尽きない。

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2.がっつりクリスマスを消すならメキシコへ

もっと本格的に消したい、という方はメキシコへ。カンクンはリゾートエリアなので一人旅には不向きですが、メキシコ・シティをゲート・シティに周辺の街に足を延ばせば、世界遺産の風情ある街があったり、かわいい雑貨の村があったりと、実は女子におすすめしたいデスティネーションです。

注目は世界遺産にも指定されているメキシコ中部の街、オアハカ。

メキシコ オアハカ

街自体がカラフルでかわいいのですが、周辺に織物の村、アレブリヘス(木の人形に絵付けしたもの)、メスカル(リュウゼツランの蒸留酒)の村など魅力的な村があり、そこを巡るのがとても楽しいんです。

メスカル

またメキシコ・シティにはものすごくクールな図書館があったり

メキシコ・シティの図書館

「世界の美しいスタバ17選」に認定されたスターバックスがあります。そんな名所を巡り、屋台でタコスを食べてコロナを飲めば時間が経つのはあっという間。

メキシコ 世界の美しいスタバ

そして最大の魅力はクリスマスががっつり消えること。メキシコ・シティから日本まではジェット気流の影響で、行きより2時間ほど長い14時間55分というロングフライトの上に、日付変更線を通過するため、実質18時間近くを消すことができます。その場合、下のPointを参考に、消したいのがクリスマス・イブなのかクリスマス当日なのかをよく検討してフライトスケジュールを組んでください。

消えたクリスマスの一例

12月24日 0:10 メキシコ・シティ発

12月25日 6:05  時間をワープして日本着

Point:24日発のフライトは、クリスマス・イブに入った瞬間から時間が消せるので、独身の友人が多いならパーティーが多く開かれる24日を消すのがベター。ファミリーが多いなら、25日の早朝からプレゼントを見て喜ぶ子供の様子がSNSに上がり続ける25日が消えるよう、25日発のフライトを選ぶと良いでしょう。

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3.ニューヨーク

それではニューヨークはどうでしょうか。こちらもメキシコ・シティと同じくらい遠く、復路は14時間30分。世界中から観光客が訪れるニューヨークは、話題のグルメや日本未上陸のブランドショッピング、夜毎開催されるミュージカル鑑賞など、あらゆる魅力が凝縮しています。ただし、ニューヨークはクリスマスモード一色。どこに行っても

クリスマスソングが流れ、華やかなツリーに彩られ、スタバで受け取ったラテのカップにまで、Happy Holiday:)などと書かれる始末。

ニューヨーク

「もしかしてこれなら日本にいても一緒?」と、ひとり、巨大なパンケーキを食べながらふとそんな不穏なイメージに支配される可能性もあります。この時期のニューヨークは、華やかなイベントはアート鑑賞などが趣味のサブカル女子におすすめです。

消えたクリスマスの一例

12月24日 10:55 ニューヨーク発

12月25日 15:25 少し洗練されて日本着

Point:クリスマスモードは否応なく感じてしまうが、街自体はもちろん楽しい。とはいえ、選択肢がありすぎてぶらりと行くと目的を見失うことも。美術館巡り、ショッピング、ミュージカル鑑賞など、はっきりと目的を絞って訪れれば、楽しく過ごすことができる。そして、冬のニューヨークはめちゃくちゃ寒いので注意!

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4.クリスマスのイベントだけを満喫する、いいとこどりのロンドン

日付変更線のことを考えると、効率よくクリスマスを消すには東方面から日本へ帰ってくるという行程がベターなのですが、工夫次第でヨーロッパ方面も使えます。ヨーロッパの国々では本気でクリスマスを大切にするため、クリスマス当日は観光名所がお休みだったり公共交通機関が少なくなったりと、クリスマス当日を旅するにはちょっと不便なのですが、盛り上がりが最高潮を迎える頃には機上の人となるこのプランならば、クリスマスを消したい人にむしろ好都合。

例えばロンドンならば街中がイルミネーションに輝き、クリスマスマーケットが開催されます。ここでちょっと胸に手を当てて考えてください。あなたはクリスマス自体が嫌いではないはずです。諸般の事情により、クリスマスを消したいだけなのです。

ロンドン

自信を持ってホットワインを飲みながらオーナメントを売る店を見て歩きましょう。ロンドンの中心にあるハイドパークにはウィンターワンダーランドが登場し、スケートリンクやアイスバー、サーカスなどが期間限定で楽しめます。

ロンドン ハイドパーク

存分にクリスマス気分を楽しんだら、本格的に聖夜が始まる前にテイクオフ。クリスマスの終わる夕刻に日本到着です。

消えたクリスマスの一例

12月24日 19:00 ロンドン・ヒースロー空港発

12月25日 15:55 ヨーロッパのクリスマスの良いとこだけとって成田着

Point:24日の夕方からクリスマスのために店が閉店したり、交通機関が少なくなるロンドン。そんな状況になる前に、クリスマス気分だけ楽しんで空港へ。日本に到着した頃にはクリスマスも終わる夕刻という、なんだかトクした気分になるプラン。

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5.いっそのことアフリカへ 南アフリカ ケープタウン

もっともっと遠くへ行きたい、という方は、南アフリカのケープタウンへの旅はいかが?ケープタウンは美しいアフリカの都市で治安もほかの都市と比べて比較的良い都市。ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路を発見する途中に立ち寄った喜望峰へは、現地発着のツアーを利用すると良いでしょう。

ケープタウン

途中、ボルダーズビーチでペンギンの可愛い姿に癒されます。

ペンギン

実は、ケープタウンは美食の都としても有名です。新鮮なシーフードと南アフリカ産の美味しいワインに舌鼓。雄大なテーブルマウンテンを眺めながら麓に佇む瀟洒な街を歩けば、世界の広さ、大きさを感じることでしょう。

ケープタウン

ケープタウンへは直行便がないので、ドーハで乗り換えるカタール航空やアブダビで乗り換えるエティハド航空、トルコ経由のターキッシュエアライン、南アフリカ航空などで。最短で2泊4日の弾丸旅行も可能です。

消えたクリスマスの一例

12月24日 22:00 ケープタウン発

12月25日 04:55  ドバイ着

08:55 ドバイ発

16:30 ひとまわり大きくなって日本着

Point:ケープタウンには洒落たレストランやショップが多く、近隣には雄大な自然が広がる。その遠さもあり“旅感”は満点。帰りにドバイによって、ちょっと華やかに遊んで帰るも良し。

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プランニングの注意点

最後にこのクリスマスを消す旅で、さらに快適にクリスマスを消すコツをご紹介しましょう。

・機内Wi-Fiの用意のない飛行機を選ぶ

近年機内Wi-Fi搭載の飛行機が増えてきました。通常はメリットとなるこのWi-Fiも、クリスマスを消す旅にはデメリットでしかありません。せっかく音信不通の状態にあるはずが、うっかりSNSを開いて楽しげなクリスマスの投稿ばかりならばどうでしょう。さらに友達からのLINE、仕事のメールに、ニュースサイトを開けば、サンタさんの格好で行進するペンギンたち。にっちもさっちもいかない状況で、一体自分は何をしているんだろうという気分になってしまいます。Wi-Fiの搭載がない飛行機か、あっても、高額な通信料を徴収する飛行機を選ぶといいでしょう。

・旅先のホテルはビジネス系を選ぶ

ふだんはリゾートホテルや洒落たデザイナーズホテルに泊まる方も、今回はできるだけビジネスライクなところがベターです。ホテルのバーがカップルでいっぱいになるような、話題のヒップなホテルでは気が滅入ることも。ビジネスマンが淡々とべーグルとオレンジジュースで朝食を済ますようなホテルを選びましょう。

・心の弱い人はSNSのアプリは消しておく

どうしてもSNSを見ちゃう、見ると心が痛む。そういう方は、Facebook、Instagram、Twitterなどのアプリを削除してしまいましょう。

SNSのアプリ

地図やホテルの予約の確認、フライトチケットなど、もはやスマホを持ち歩かずには旅はできませんが、旅先でうっかりSNSを開いてしまって、元彼の彼女らしき女が無神経にタグづけした投稿を目にしたりしたら再起不能です。日本に帰ればいつでも再インストールして元のアカウントで再開可能なので、安心していったん騒音はシャットダウン。そして思いっきり旅を楽しんでください。

それでは、良いロストクリスマスを!