毎月のように取材旅行に出かけるトラベルライターのスーツケースの中身というと、いかにも便利グッズが詰まっていそうですが、意外にも持ち物はミニマムです。

おびただしい量の資料を受け取って帰ることが多いので、荷物はできるだけ減らしたいというのが私たちの意見です。

荷物を減らすというと、五徳ナイフのようにひとつで何役もこなすものを思い浮かべます。でも実際のところ、旅グッズには多機能を求めるよりも、どちらかというと「これ必要かしら?」「現地で手に入るのでは?」「ホテルで借りられるのでは?」という視点で、切り捨てが多いように感じます。

そんな中、これだけは必ずスーツケースに詰めていくというアイテムを個人的な視点で紹介していきます。旅先によって持ち物は変わりますので、ここでは私がよく取材で訪れるビーチリゾートエリアやリゾートホテルへの旅(特に女性)を想定して紹介していきましょう。

1 パスポートが入るおしゃれポーチ

1 パスポートが入るおしゃれポーチ

これはパスポートをしまっておくために持っていくものではありません。オフタイムの街歩きの際に、財布代わりに持っていきます。

私の場合、街歩きのときはバッグも持たずこのポーチに最低限のお金とクレジットカードを入れて、それだけ持ち歩きます。口紅や香水の小瓶など、ちょっとした化粧道具も入れてしまいます。

そしてポイントはパスポートも入るサイズであること。

ホテル内ではほとんど必要ありませんが、ハワイなどアメリカ圏ではバーやクラブに入るときや、ショップでアルコールを購入する際、年齢を確認する公的証明書を求められることが多いですよね。そんなときに慌てないように、場合によってはパスポートも入れておきます。余談ですが、パスポートを持ち歩くことに抵抗のあるトラベルライターの知人は、パスポートの代わりに国際免許証を持ち歩いているようです。

これはバッグ代わりに持ち歩くものですので、旅行用の無粋なものではなく、スパンコールがあしらってあるなど、ちょっと華やかなものがおすすめです。(私のは相当くたびれちゃってますが、暗いバーではまだ活躍しますよ)

2 ハンギングロープ

2 ハンギングロープ

いきなり実用的なものになりますが、長期間の取材旅行では時間を見つけて洗濯もします。

旅行用品店や100円ショップで売っている小さなピンチハンガーは スーツケースに余裕があれば持っていきます。でも、ホテルの部屋って意外に干すところが少ないのが問題。浴室に備え付けのハンギングコードもいいですが、 どうしても湿気があって乾きません。

そこで活躍するのがハンギングロープ。

これ、何がすごいってループ状になっており、そこにハンガーを掛けられるので、たわんでしまっても一カ所に洗濯ものが集まらないという点です。ちょっぴり恥ずかしいですが、私は室内の椅子や机に結び付けて利用します。

蛇足ですが、いつも晴れている南の島だからといって屋外に洗濯物を干す人もいますが、南の島は意外に湿度が高いので、エアコンの効いた室内のほうが早く乾きますよ。またテラスやベランダ干しは、美観を損ねるため禁止しているホテルもあるので注意してください(室内の美観は損なわれますが…)。

3 ロングワンピース

ロングワンピース

宿泊するホテルの格や旅先にもよりますが、リゾートホテルはオンとオフがはっきりしています。

日中はカジュアルに着崩していても、ディナーの際はおしゃれしてレストランへ行くのがお決まりです。リゾートでは「スマートカジュアル」とか「リゾートカジュアル」というドレスコードを掲げていることが多いですよね。

少し改まった場面での服装として、日本人を含め、アジアン女子にありがちなのが短い丈のワンピースをチョイスしてしまう点です。スカート丈はフォーマルに 近ければ近いほど、ロングになるのがお決まり。

もちろんリゾートエリアなのでイブニングドレスまでは求められませんし、素材やデザイン、着こなしもあるの でひざ上ワンピースが絶対にダメというわけではありません。

ただ手軽にきちんと感を出すなら、マキシ丈のワンピースはかなり優秀です。

でも体型の問題もあ りますし、マキシ丈は…という人は、リゾートらしい華やかなデザインと色合い、そして素材にもこだわってみてください。

私の場合、しわ加工のノースリーブワンピースにスカーフを巻いたり、薄手のカーディガンを肩掛けすることが多いです。ただ最近は年齢とともにポッコリおな かが気になるので、ふんわりフレアタイプのロングパンツに華やかなチュニックなどをあわせることも。

アクセサリーなどとあわせて、昼間とは異なる服装で優 雅な夜を楽しんでください。

4 派手めのサンダル

サンダル

上記の続きになりますが、足元をキメるのもお忘れなく。

ディナーの席にビーチサンダルは基本的にNGです。とはいえ、ラインストーンやビジューがあしらわ れたようなおしゃれサンダルであればほとんど問題ありません。逆にオフィスでも問題なさそうなヒールサンダルはちょっと浮いた印象になってしまうので注意 してください。

極端な例になりますが、インド洋のリゾート地モルディブは、レストランの床に砂が敷き詰められていることがあります。ここではディナータイムでも裸足がお決まり。ブロンズ色に日焼けしたイタリア人女性がゴージャスに着飾ったうえに裸足でレストランに現れると、まさに「アッパレ!」としか言葉が出ません。

5 パレオ(大判の布)

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海から上がってさっと腰に巻けるパレオ(アジアではサロンなどともいいます)は、何かと便利なアイテムです。

巻き方ひとつでワンピースにもなり、タヒチな どでは上手に着こなしてディナーの席に現れる人もよくにします。

そのほかビーチに広げてピクニックシートにしたり、日よけや防寒のために羽織ったり、タオ ル代わりに海辺で利用したり、風呂敷代わりに包んだりと、1枚の布の用途は無限大。

私は仕分け袋代わりに衣類、汚れ物……といった具合に包んで小分けした りします。

いちばん活躍しているのは、タヒチで購入したコットン製の手染めパレオ。薄手で乾きやすいのもおすすめの理由。

同じくタヒチのゴーギャンの絵に描かれたパレオデザインのレプリカ版もお気に入り。

6 水着に着るチュニック

チュニック

南の島のリゾートホテルでの服装は、日中はカジュアルで大丈夫です。

街歩き以外は、ビーチやプールで遊ぶことが主目的となるでしょうから、水着にTシャツ&短パンでもほとんどのホテルで問題ないと思います。

でもちょっと差をつけたいな……と思ったら、水着の上にTシャツではなく、ロング丈のチュニックを着るといきなり上級リゾーターになれますよ。

写真はモデルさんなので、必要以上にセクシー&ワイルドですが、胸元がどれだけあいていようが、気にしないで! ボトムスは何もはいていなくても問題ありませんが、気になる人はシンプルなショートパンツをあわせましょう。

ビーチサイドやプールサイドのカフェであれば、この服装でまず大丈夫です(びしょびしょはNGですよ)。

私はおばちゃん化が進んでいるのか、どうしても派手な柄を選んでしまいますが、間違いがないのは薄手の白いチュニック。

ちょっと刺繍があしらってあったら完璧です。

7 文房具いろいろ

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取材で必要というのもありますが、プライベート旅行でも文房具は忘れません。

小さなノートやボールペン、ホチキス、はさみ、のりなど。特にボールペンは販促用にいただいたものなど5本ぐらい持っていきます。ホテルにもおいてありますが、書き味が悪いものが多く、さらにブルーが多いので、個人的には落ち着きません。たとえ販促用のものであっても、日本製のボールペンは海外で人気があります。エリアにもよりますが、現地の方や現地に住む日本人にあげると喜ばれることも。

ホチキスやのりでチケットやパンフレット、現地の新聞の切れ端をノートに張っておくだけでも、ちょっとした旅日記ができあがりますよ。余裕があればメンディングテープや色鉛筆も持っていきたいところですが、旅日記の飾り付けは帰国してから…って考えちゃいますね(といって、整理されないままノートに挟まれた旅の切れ端がいっぱい…)。

8 コンセント変換プラグ

8 コンセント変換プラグ

最近はどんなコンセントにも対応するマルチプラグ(写真右側 白いもの)が人気ですが、個人的にはあまり好きではありません。多機能ではありますが、旅先が1カ所なら必要ないプラグがほとんどになってしまいます。

また最近は携帯電話にデジタルカメラ、タブレットやノートパソコン……と、旅先でも充電が必要なものがずいぶん増えましたよね。そうすると、いろんなプラグアダプターがたくさんあるよりひとつのプラグアダプターがたくさんあるほうが断然役立ちます。

ですので、私の場合、事前に旅先のコンセントの形状(プラグタイプ)をチェックして、専用の変換プラグを2~3個用意していきます。ただ、旅先によって複数のプラグタイプを採用しているところがあるので、一応、1セットはマルチプラグを持っていきます。でも経験上、そういう場所はホテルでマルチプラグを借りられることが多いように感じます。

また、よく「○○へ行くのですが、変圧器が必要ですか?」と聞かれることがあります。日本のコンセントの電圧は100Vですが、例えばハワイは120V、多くの国は220~240Vと、日本よりずいぶん電圧が高くなっています。これまでは日本仕様の電化製品が使えるよう、電圧を下げる変圧器が必要とされていましたが、最近ではこと携帯やデジカメ、パソコン、電気シェーバーなど消費電力が少ないものに関しては変圧器を必要としないものが増えています。充電器やACアダプターをよく見て「入力(output)100~240V」と書いてあれば、基本的にそのまま海外で使えます(プラグアダプターは必要です)。

いずれにしても事前に取扱い説明書をチェックすることをおすすめします。

いかがでしたか? 何か参考になりましたでしょうか? 皆さんの旅が楽しいものでありますように!

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