投稿者 : ウィルモット 登美子、投稿日 2015 年 1月2日

羊の数が、人の数より多いニュージーランド。ウェリントンでコーヒーはいかが?

ニュージーランドを語る時「羊の数が人の数より多い」と表現されることがよくあります。これは、ニュージーランド統計局も発表している本当の話です。
そんなゆったりとしたニュージーランドには、自然でシンプルなライフスタイルを望む人達が世界中から集まってきます。そして色々な国の文化が混ざり合い、ニュージーランド独自の文化を作り出しています。その一端をご紹介します。

ニュージーランドには、人口一人あたり7頭の羊がいる

2012年にニュージーランド統計局が発表しているデータによると、調査時(2011年)のニュージーランドの人口は442万人、羊の数は3110万頭でした。この数字からニュージーランドでは、一人あたり約7頭の羊がいるとことになります。

羊毛の値段の下落、1990年代の干ばつ、農業スタイルの変化などから、羊の数は80年代の半ばから年々減少を続けています。最も羊の数が多かった1982年には、7030万頭の羊がいました。当時の人口は318万人だったので、人口一人あたり22頭の羊がいたことになります。

人口一人あたりのコーヒーロースタリーの数は世界一

多いのは羊だけではありません。ニュージーランド人はコーヒー好きで、一人あたりのコーヒーロースタリー(焙煎所)の数が世界一です。ニュージーランドでは、この10年くらいの間に空前のカフェブームが起こっているようです。特に首都ウェリントンは、ニュージーランドコーヒーのメッカ。日本上陸を果たしたMOJOコーヒーをはじめ、おしゃれでユニークなカフェが続々と登場しています。最近では、CNNの番組内で「コーヒーを飲むべき世界の街8選」にも選ばれました。

ニュージーランドコーヒーといえば、フラットホワイト

ニュージーランドでは、オーストラリアと同様、エスプレッソをベースにしたコーヒーが人気です。特にニュージーランドコーヒーは、フラットホワイトといわれています。エスプレッソに、きめ細かく泡立てたスチームミルクを注いだフラットホワイトは、1980年代にシドニーからウェリントンに伝わったようです。そしてウェリントンで洗練されました。コーヒー好きにいわせると、ニュージーランドのフラットホワイトは、オーストラリアのものとはコーヒーとミルクの割合が異なり、一味違うそうです。カフェによっても少しずつ味が違いますので、滞在中に何か所か訪れて、お気に入りの店を見つけてみてください。

コーヒーのお供には、ラミントンとパブロバを

例えば、日本でもお好み焼きの元祖が大阪なのか広島なのかといった話が出ることがあるかと思います。ニュージーランドとオーストラリアにも同じような話があります。その代表が、オーストラリアとニュージーランドで愛されるお菓子、ラミントンとパブロバをめぐる議論です。チョコレート風味のスポンジケーキにココナツをまぶしたラミントンと、焼きメレンゲにフルーツや生クリームをトッピングしたパブロバ。どちらのお菓子も愛されすぎて、両国とも元祖を譲りません。

[one_half]12-21_photo2
photo by jamieanne[/one_half]

[one_half_last]12-21_photo3
photo by
kimberlykv[/one_half_last]

2014年には、ニュージーランドにあるオークランド大学が「ラミントンはニュージーランド発祥で、元々『ウェリントン』という名前だった」という新しい調査結果を発表しています。パブロバについても、ロシアのバレリーナ、アンナ・パブロバがウェリントンを訪れた際、ホテルのシェフが彼女をイメージしたデザートを提供したのが始まりという説が有力です。オーストラリア起源説もあるのですが、元祖がニュージーランドだとしたら、ラミントンもパブロバも発祥地はウェリントンのようです。

映画の街としても注目されるウェリントン

美しい港町ウェリントンは、コーヒー以外にも、映画の街として世界中から注目されています。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、『ホビット』シリーズをはじめ『アバター』『ゴジラ』『スパイダーマン2』など多くのヒット作を手がける映画制作会社、ウェタデジタル(Weta Digital)とウェタワークショップ(Weta Workshop)があるためです。

オブジェや小道具などを制作するウェタワークショップでは、ウェタケーブワークショップツアーを実施しています。このツアーでは、会社の歴史や手がけた作品、特撮技術の説明などとともに、実際に使われた衣装や小道具などが見られ、映画の舞台裏を知ることができます。

また、ウェリントン市内にあるマウントビクトリア(Mt Victoria)は、『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』のロケ地として知られています。撮影から10年以上の月日が流れていますが、フロドやサムが走り回った森の中は、今も変わらないようです。ホビット気分で散策してみてはいかがでしょうか?

 

[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Wellington-Hotels.d6127327.Travel-Guide-Hotels’ icon=’entypo-home’ fullwidth=’true’]ウェリントンのホテルを探す[/button]

[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Cheap-Flights-To-Wellington.d6127327.Travel-Guide-Flights’ icon=’entypo-flight’ fullwidth=’true’]ウェリントンへの航空券を探す[/button]

[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Wellington.d6127327.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]ウェリントンの旅行・ツアーを検索[/button]