投稿者 : 百合 村上、投稿日 2017 年 5月11日

大英博物館の見学はこれで完璧!見所やお土産、カフェ&レストランまで徹底解説

大英博物館はロンドン観光の最大の目玉。「大英博物館をパーフェクトに楽しみたい!」そんな声にお応えすべく、見逃せない7つの常設展示品や、日本の展示室、企画展、お土産探しやカフェ&レストランのおすすめメニューにいたるまでを詳しくご紹介します。事前知識を身につけて、スムーズに効率よく見学を楽しみましょう。

大英博物館とは?行き方や入場料、注意点は?

大英博物館とは?行き方や入場料、注意点は

大英博物館は世界で最も有名なミュージアムの1つ。ここを訪れることなくして、ロンドンを見たとは言えません。収蔵点数は約800万点で、ロゼッタストーンやミイラといった考古学的に貴重な意味をもつ出土品から美術品や書籍まで幅広いコレクションを誇ります。1日ですべてを見るのはほぼ不可能なので、後述のおすすめ展示品7点を押さえつつ、とくに展示が充実している古代エジプトや古代ギリシャ、ローマあたりを中心に回るのがおすすめです。

大英博物館はロンドン中心部、ソーホーやコヴェント・ガーデンの北部に位置しています。アクセスはピカデリー線(Piccadilly Line)とセントラル線(Central Line)が乗り入れるホルボーン駅(Holborn Station)またはノーザン線(Northern Line)やセントラル線のトッテナム・コート・ロード駅(Tottenham Court Road Station)から徒歩5分ほど。ラッセル・スクウェア駅(Russell Square Station)やグージ・ストリート駅(Goodge Street Station)からも徒歩10分ほどです。

大英博物館とは?行き方や入場料、注意点は

大英博物館の入場料は無料。ただし、維持・管理のために寄付が推奨されています。余裕のある方は2~5ポンド程度を寄付箱へ入れるか、館内のカフェやショップを利用してこの素晴らしい博物館に貢献してはいかがでしょうか。

大英博物館とは?行き方や入場料、注意点は?

入館時にはセキュリティのために係員にバッグの中身を見せる必要があります。大英博物館の門をくぐったら、人の流れに乗って左手にお進みください。そこにセキュリティチェックのためのスペースが設けられています。なお、持ち込み可能なバッグの最大サイズは40x40x50cm。スーツケースなどの大きな荷物を持って入ることはできず、クロークでも預かってもらえないのでご注意ください。

大英博物館(The British Museum)
公式サイト:http://www.britishmuseum.org/visiting.aspx?lang=ja
電話番号:020 7323 8299(インフォメーション)、020 7323 8181(チケット)
住所:Great Russell Street, London, WC1B 3DG
開館日:毎日(12/24~26および1/1を除く)
開館時間:ギャラリー10:00~17:30(金曜~20:30)、グレート・コート9:00~18:00(金曜~20:30)
入館料:無料(一部の企画展は有料)

館内マップの入手方法は?音声ガイドは借りるべき?

館内マップの入手方法は?音声ガイドは借りるべき?

入り口を抜けるとグレート・コートと呼ばれる美しいホールが広がっています。

館内マップの入手方法は?音声ガイドは借りるべき?

左手にある、入り口から最も近いデスクでは有料のカラーマップ(2ポンド)や詳細なガイドブックが販売されています。

館内マップの入手方法は?音声ガイドは借りるべき?

反対方向の右手にむとラックがあり、こちらでは無料の白黒マップを入手できますが2ポンドの寄付が推奨されているため、同じ金額を払うならば有料のカラー版の方がおすすめです。

館内マップの入手方法は?音声ガイドは借りるべき?

グレート・コートの左手にさらに進むと、音声ガイドが借りられるコーナーがあります。見学できる時間が1時間ほどしかなく、駆け足で見たいものだけを見学する人ならガイドをじっくり聞いている時間はないかもしれません。逆に、2時間以上かけてじっくりと鑑賞したい人には日本語の音声ガイドがおすすめ。というのも、大英博物館の展示物は歴史的・文化的価値が極めて高いものの、解説なしではその素晴らしさが理解しにくいものが多いからです。

英語が得意な人は英語の無料ツアーやギャラリートークに参加するという方法も。
大英博物館公式ウェブサイト・ツアー紹介ページ(英語)
http://www.britishmuseum.org/visiting/planning_your_visit/free_tours_and_talks.aspx

2時間ほどで人類の歴史をたどる日本語ツアーもあります。
大英博物館ハイライト ツアー

大英博物館で必ず見ておきたい展示品7選!

「右を向いても左を向いても展示品だらけで、何を見たらいいのか迷ってしまう!」という方も多いはず。そこで、どうしても見逃してほしくない7点をご紹介いたします。7点をこの順番で駆け足で見て回るだけなら、所要時間は1時間ほど。もっとお時間のある方向けのおすすめポイントもあわせてお伝えします。

1.ロゼッタストーン(The Rosetta Stone)展示室4

1. ロゼッタストーン(The Rosetta Stone)展示室4

まずはこの、大英博物館を代表する石からスタートしましょう。グレート・コートの左手からギャラリーに入るとすぐ正面にあります。ご覧のとおり、常にカメラを手にした訪問者の人垣ができています。

エジプトで紀元前2世紀に作成され、西デルタ地方で18世紀末に発見されたロゼッタストーンには、ヒエログリフとデモティックという2種類のエジプト古代文字が刻まれています。解読不能と言われたヒエログリフでしたが、19世紀にフランス人学者のシャンポリオンがその解読に成功。ロゼッタストーンからは、ヨーロッパの人々の古代エジプトへの憧れとロマンが強く感じられます。

1. ロゼッタストーン(The Rosetta Stone)展示室4

大英博物館の最大の見どころはこのロゼッタストーンを中心とするエジプト部門。お時間の許す方はラムセス2世の胸像など、この周辺の展示物もぜひごゆっくりお楽しみください。

2.アッシリアの守護獣神像(Assyrian gateway figures)展示室6

アッシリアの守護獣神像(Assyrian gateway figures)展示室6

アッシリアとは紀元前に隆盛を誇った現在のイラク北部エリアの呼称。見上げるほどの高さと立派な翼をもつこの雄牛の像は一枚岩から作られたもの。ひげをたくわえた立派な人面に目が奪われますが、その脚もユニーク。正面から見ると脚が2本、真横から見ると脚が4本、合計で5本の脚をもっています。

3.パルテノン神殿の彫刻:馬の頭部(The Sculptures of the head of a horse展示室18

3.パルテノン神殿の彫刻:馬の頭部(The Sculptures of thHead of a horse)展示室18

ギャラリーのさらに奥に入っていくと古代ギリシャ・ローマ部門が始まります。必ず見ておきたいのは奥まった展示室18のさらに右隅に置かれている馬の頭部像。パルテノン神殿の東破風の一部を成していたこの像は、イギリス政府が1816年に買い取ったパルテノン神殿の彫刻に含まれていたもの。紀元前400年代に製作されたと推定されており、生きているとしか思えないほど細かな細工が施されています。

端正なギリシャ彫刻を多数そろえたこのエリアは大英博物館の大きな見どころ。お時間があれば一通り歩いてみてください。

4.イースター島のモアイ像(Easter Island Statue)展示室24

4.イースター島のモアイ像(Easter Island Statue)展示室24

グレート・コートに一旦戻り、展示室24に移動しましょう。モアイ像は11~17世紀、チリのイースター島でポリネシア人たちによって信仰の対象として一枚岩から作られました。この像は現地で「ホア・ハカナナイア」と名付けられ、英国海軍が1860年代に持ち帰った貴重な品。堂々たる威容と共に、背中側の鳥人信仰を表していると言われるデザインも注目ポイントです。

お時間のある方はこのモアイ像のすぐ横にある地下への階段を下りて、アフリカの展示(展示室25)を見学するのもおすすめです。

5.ミイラ(Mummies)および金箔を施した内棺(The gilded inner coffins)展示室63

5. ミイラ(Mummies)および金箔を施した内棺(The gilded inner coffins)展示室63

モアイ像のある展示室の奥にあるエレベーターを利用して、イギリス式3階へ上がります。ロゼッタストーンと並ぶ古代エジプトの出土品のもう1つの大きな見どころ、ミイラがここにあります。大英博物館ではその副葬品なども目にすることができます。

5. ミイラ(Mummies)および金箔を施した内棺(The gilded inner coffins)展示室63

同じ展示室にある内棺にもご注目を。古代エジプトの木棺の中には、このように金箔を施した木製の内棺が納められていました。右端の内棺はテーベの女性司祭であったヘヌトメフトのものと言われています。表面に表現されているイシスやホルスの姿はため息が出るほど繊細な美しさ。

6.ウルの「王墓」(The ‘Royal tombs’ of Ur)展示室56

6. ウルの「王墓」(The‘Royal tombs’of Ur)展示室56

すぐ隣の展示室に移動しましょう。メソポタミアにあった古代都市ウルでは、上流階級の人たちはきらびやかな装身具や立派な武具などの遺物と共に埋葬されていました。上の写真の箱は「ウルのスタンダード」と呼ばれるもので、紀元前2,600年ごろに製作されたと言われています。その用途は不明ながら、戦車や歩兵たちの細やかな表現が見事。裏面には国王たちの宴や魚などを運ぶ男性たちの様子なども描かれ、当時の情景を想像させてくれます。

6.ウルの「王墓」(The‘Royal tombs’of Ur)展示室56

「林の牡山羊」像も遺物の1つで、木に前脚をかけてこちらを見つめている姿がなんともキュート。家具を支えていたものと言われ、顔や脚には金箔が、角や目などにはラピスラズリが施されています。

7.ルイスのチェス駒(The Lewis chessmen)展示室40

7. ルイスのチェス駒(The Lewis chessmen)展示室40

同じくイギリス式3階ですが、グレート・コートを挟んで反対側にあるヨーロッパの展示室にぐるりと回り込むように移動します。ここで待ち構えているのは、中世ヨーロッパのチェス駒。王や王女、僧侶や騎士などが今にも動き出しそうなほど表情豊かに作られています。材質はセイウチの牙。1800年代にスコットランドで発見されたものですが、スカンジナビアで製作されたのではないかと言われています。

このチェス駒が人気の見どころである理由がもう1つ。それはこのチェス駒のレプリカが、映画『ハリーポッターと賢者の石』の中で生きているように動く「魔法使いのチェス」として使われているということ。ちなみにレプリカはお土産物として販売されていますので、ハリーとロンの気分で対戦したい方はどうぞ!

さあ、これで7か所を全部クリア。お疲れさまでした!まだまだ時間にも体力にも余裕があるという方は、その他のヨーロッパ展示(展示室40~51)や古代ギリシャ・ローマ(展示室69~73)もお楽しみください。

日本の展示室も!春画や葛飾北斎など、日本美術の企画展も大盛況

日本の展示室も!春画や葛飾北斎など、日本美術の企画展も大盛況

展示室92~94では日本に割り当てられているので、お時間があれば覗いてみましょう。イギリス式5階(日本式6階)にお進みください。ここでは平安時代に制作された彫像や貴重な陶器、着物、茶室にいたるまでさまざまな展示品に出会うことができます。とくに人気なのが兜や甲冑。いつ訪れても、外国人観光客たちが興味深げに眺めています。

日本の展示室も!春画や葛飾北斎など、日本美術の企画展も大盛況

また、大英博物館は常に企画展を催しており、テーマとして日本が扱われることもしばしば。たとえば2013年には春画展が開催されて世界的な注目を浴びました。今年2017年5月~8月には葛飾北斎展を開催予定。またもや現地の人たちの熱視線を集めています。こういった日本関連の企画展ではほかのヨーロッパ諸国やアメリカなどから借り受けた、日本国内では見ることのできない貴重な展示品も多数そろうため、気になる企画展があれば鑑賞するのもおすすめ。公式サイトで情報をチェックしてみてください。企画展は無料のものと大人12~16ポンド程度の有料のものがあり、有料の場合はオンラインでチケット予約が可能。

大英博物館公式ウェブサイト・企画展ページ(英語)
http://www.britishmuseum.org/whats_on.aspx

本格的なアフタヌーンティーも楽しめる「グレート・コート・レストラン」

本格的なアフタヌーンティーも楽しめる「グレート・コート・レストラン」

グレート・コートの階段を上っていくと、優雅な雰囲気のカフェ&レストラン「グレート・コート・レストラン」が出現します。予約も可能ですが、正面入り口から見えない位置にあるせいか意外と穴場で並ばずに入れることがほとんど。毎日のお昼や金曜の夜には落ち着いた雰囲気の中でランチやディナーが楽しめます。

本格的なアフタヌーンティーも楽しめる「グレート・コート・レストラン」

ティータイムに人気なのが15時~17時半に供されるアフタヌーンティー(19.50ポンド+サービス料1.95ポンド)。1品1品が本当においしく、半分はサンドイッチなどの食事系のスナック、半分は甘いお菓子、加えて2つのスコーンと組み合わせも絶妙。「うっかりランチを食べ逃した」「夜はミュージカルに行くから早めにディナーを済ませたい」という方はお食事代わりにもなります。紅茶は飲み放題で、バーレイのおしゃれな食器も楽しめます。なお、食べきれなかったお菓子は、店員に「Can I take this away?(持ち帰ってもいいですか?)」と声をかければお持ち帰り用のボックスがもらえます。

グレート・コート・レストラン(Great Court Restaurant)
オンライン予約(英語):http://www.britishmuseum.org/visiting/eating/great_court_restaurant.aspx
営業時間:毎日11:30~15:00(ランチ)、15:00~17:30(アフタヌーンティー)(※金曜のみ17:30~20:30のディナーも)(※ラストオーダーは閉店の30分前)
電話番号:020 7323 8990
価格:メインディッシュ13ポンド~、グラスワイン3.90ポンド~、お茶類2.30ポンド~、ケーキ類3.5ポンド~

グレート・コート・レストラン(Great Court Restaurant)

もっとカジュアルに休憩したいときには、グレート・コート(地上階)の右奥にあるコート・カフェへ。セルフサービス形式で気軽にお茶が楽しめます。限定モノに目がない方は、大英博物館ならではのピラミッド型をしたケーキ菓子(Clementine, Coconut and Polenta Cake 3.25ポンド)をお試しください。

コート・カフェ(Court Café)
営業時間:土曜~木曜9:00~17:30、金曜9:00~20:00
価格:お茶類2.65ポンド、アメリカンコーヒー2.75ポンドなど

10ポンド以下で探す、おすすめのお土産品はこちら!

大英博物館はショップも広大。いろいろ見て回り、気に入るものを探すと良いでしょう。人気のお土産はミイラペンケース(Mummy pencil tin 5.99ポンド。鉛筆6本入りのMummy pencil setは7.99ポンド)。

[one_half]ミイラペンケース[/one_half]

[one_half_last]10ポンド以下で探す、おすすめのお土産品はこちら![/one_half_last]

その他の10ポンド以下で買えるお土産では、ロゼッタストーン・チョコレート(Rosetta Stone chocolate 4.99ポンド)。

10ポンド以下で探す、おすすめのお土産品はこちら!

ミイラデザインのリップクリーム(Egyptian Mummy lipbalms 3本セットで4.50ポンド)、大英博物館エコバッグまたはトートバッグ(Packable bag/Tote bag 各種デザインあり9.99ポンド)がおすすめです。いずれもかさばらず、日本へ持ち帰るのにぴったり。

10ポンド以下で探す、おすすめのお土産品はこちら!

また、先に述べたように日本関連の展示が好評であるため、浮世絵などの和のデザインを使ったお土産品の多さにも驚かされるはず。

10ポンド以下で探す、おすすめのお土産品はこちら!

のんびりお土産探しをする余裕がないという場合は、大英博物館のオンラインショップをチェックして事前に目星をつけておきましょう。お目当ての品物のページをスマホに保存または印刷しておけば、当日ショップの人に見せて場所を聞くだけでスムーズに購入できます。その際、せっかく大英博物館で買うのですから、「British Museum exclusive(大英博物館限定商品)」と書かれているものを選ぶのがおすすめです。

大英博物館オンラインショップ(英語)
http://www.britishmuseumshoponline.org/

いかがでしたか?世界で最も有名な博物館である大英博物館。貴重な展示品が目白押しで見ごたえ十分なので、ロンドン観光の際にはぜひご訪問くださいね。金曜日は夜8時半まで開館しているため、昼間の予定がぎっしり詰まっている方は夕方から見学するのも良いでしょう。

[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/London-Hotels.d178279.Travel-Guide-Hotels’ icon=’entypo-home’ fullwidth=’true’]ロンドンのホテルを探す[/button]

[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Cheap-Flights-To-London.d178279.Travel-Guide-Flights’ icon=’entypo-flight’ fullwidth=’true’]ロンドンへの航空券を探す[/button]

[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/London.d178279.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]ロンドン旅行・ツアーを検索[/button]